5回目の採卵に向けた診療方針を決めました。
これまでと変更する事は2つです。
①タイムラプスの活用
タイムラプスは、培養器に内蔵されたカメラによって、培養中の卵を自動撮影する技術です。培養器から取り出すことなく正確な評価が可能になるものです。
今までは培養状況の確認のため、私の卵を培養器から出して、確認し、また入れる、という作業をしてもらっていました。
この培養器から出し入れする環境の変化が、私の卵にとってはストレスになっている可能性があったので、タイムラプスを使うことで、ストレス軽減により成長促進につなげていく方針です。
②初期胚での凍結
これまでは着床率が高い胚盤胞を目指していました。しかし、なかなか成長しないこの状況では、胚盤胞にこだわるよりも、移植できる胚を増やす方が妊娠への近道だと、改めて初期胚での凍結を提案されました。これも次回から採用します。
5回目の採卵方針が決まったところで、今回はエコー検査のみ実施しました。
モニターに映った卵胞の大きさを見ると、2センチ前後の卵胞がいくつか見えました。「大きいものが沢山ある!」と喜んでいたら、先生から「卵子には過熟があり、採卵適正時期を過ぎた卵は質が良くない」と言われました。卵子の過熟という言葉を初めて聞き、衝撃でした…。
卵は、力を蓄えれば蓄えるほど良いわけではなく、適切な時期を過ぎるとダメになる。本当妊娠と言うのは知れば知るほど奇跡的なことだなぁ、とため息が出てしまいました。
また、ホルモン剤の連日注射のため、卵胞の成長が速くなっている、とも言われました。そのため今回のエコー検査で確認された卵胞は、4日後に採卵することになりました。
短期集中プランは、本当に診療テンポが良いです。もちろん身体の負担や、仕事の調整をする労力は大きくなっていますが、「次の診療は生理が始まるまで保留」といった宙ぶらりんな期間がないのは、心理的に少し楽に感じるのが、唯一の救いです。