確信的妄想
河馬の頭上に ヘリコプターがいつも舞っているという考えがどうしても離れない。
マンションにいても、病院行っても、そいつは追いかけて来る。自衛隊のヘリコプターのローターの風切り音は、他ヘリコプターの音と明らかに違う。
いつの間にか爆音を聞くと空を見上げる癖が付いてしまった。空を見上げると、いつもそいつはいる。ああぁ 悲しい。
一種の追跡妄想だと客観的には思う。
しかし気ちがい河馬の携帯の電波が自衛隊に捉えられ、演習標的にされているのではないか。 と妄想を逞しくする。
ある時なんぞは、駅前の中華料理料理店で、餃子を当てにビールを飲んでいる時、そいつは来た。夜間遅くであった。爆音ですぐそれとわかる。
気ちがい河馬は切れた。
104で八尾陸上自衛隊基地の電話番号を調べ、すぐさま中華料理店から電話をかけた。
まず受付がでた。さすがに自衛隊だ。夜9時過ぎだったが電話は繋がった。
河馬の住所と名前を名乗り「お前とこ、夜間なのに、大阪市内、大和川沿いにヘリコプター飛ばしているやろ。止めろ」
と怒鳴りつけた。電話は直ぐに切り替えられ、上級に繋がり、河馬は又同じく怒鳴り、電話は、また直ぐ切り替えられた。
今度は向こうが階級を述べ、今度はゆっくり話した。
毎日、毎日、自衛隊のヘリコプターが、河馬の団地の上を編隊を組んで、低空飛行飛行機している。
うるさくて、かなわない、病院へ行っても、お前とこのヘリコプターの編隊が、病院の上を飛ぶ。
許せない。と言った。
その上級者は病院の地名と河馬の団地の地名を聴いた。
「あぁ、浅香山ポイントですね」こともなげに言った。
河馬は飛行コースを変えろ」と言った。
変えられません。と答えた。
気ちがい河馬は相手冷静な対応にさらに腹立って、切れまくり、中華料理屋のなかで、さらに怒鳴り続けた。
ついに河馬は「飛行コースを変えないなら、うち団地の屋上に、架台(がだい)を据えて、架台の上に機関銃を据えてヘリコプターを撃ち落とすぞ、と自衛隊に対するテロを宣言した。
出来もしないことを言って又怒鳴りつけた。
すると突然電話が切り替えられ、八尾陸上自衛隊の当直司令官が電話にでてゆっくりと「河馬さん、我々は八尾航空管制司令塔の司令で空路を飛んでいます。」 空路を設定するのは我々ではありません。航空局です。
河馬はこれ以上言っても無駄だと観念し、電話を置いた。
八尾陸上自衛隊は毎朝毎晩、ヘリコプターの編隊を組んで八尾基地から和泉にある信太山演習場まで低空飛行で演習を繰り返している。
八尾飛行場から真っ直ぐ西へ大和川沿いに飛んで、河馬団地の上を通過、この付近で進路を南へ転換し、浅香山病院の上空を飛んで信太山に向かう。
当直司令の話では、空局管制塔の指示で、飛んでいるのだから、自衛隊に文句を言っても始まらない。
八尾飛行場は一般飛行場だ。自衛隊専用ではない。航空局相手なら、東京まで行かねばならない。東京へ行くのは諦めた。
河馬の被追跡妄想はやむこと無い。いや関連妄想かも。
しかし、陸上自衛隊八尾基地の対応は、さすがに軍隊だ、対応が速い。受付から当直司令官まで電話が切り替えられ繋がるのがわずか五分であった。
大阪市なら一市民が課長席の電話に繋げるまで半年はかかる。
店に迷惑かけたと思い、謝り金払って出ようとしたら、店の兄ちゃんが、おっちゃん凄いね。もし市会議員に立候補したら、一票入れるよと誉めてくれた。
みんな、自衛隊のヘリコプターの爆音に困ってるんだと思った。
たまには怒らなくては、日本人はおとなし過ぎ、事無かれ主義だ。
河馬の頭上に ヘリコプターがいつも舞っているという考えがどうしても離れない。
マンションにいても、病院行っても、そいつは追いかけて来る。自衛隊のヘリコプターのローターの風切り音は、他ヘリコプターの音と明らかに違う。
いつの間にか爆音を聞くと空を見上げる癖が付いてしまった。空を見上げると、いつもそいつはいる。ああぁ 悲しい。
一種の追跡妄想だと客観的には思う。
しかし気ちがい河馬の携帯の電波が自衛隊に捉えられ、演習標的にされているのではないか。 と妄想を逞しくする。
ある時なんぞは、駅前の中華料理料理店で、餃子を当てにビールを飲んでいる時、そいつは来た。夜間遅くであった。爆音ですぐそれとわかる。
気ちがい河馬は切れた。
104で八尾陸上自衛隊基地の電話番号を調べ、すぐさま中華料理店から電話をかけた。
まず受付がでた。さすがに自衛隊だ。夜9時過ぎだったが電話は繋がった。
河馬の住所と名前を名乗り「お前とこ、夜間なのに、大阪市内、大和川沿いにヘリコプター飛ばしているやろ。止めろ」
と怒鳴りつけた。電話は直ぐに切り替えられ、上級に繋がり、河馬は又同じく怒鳴り、電話は、また直ぐ切り替えられた。
今度は向こうが階級を述べ、今度はゆっくり話した。
毎日、毎日、自衛隊のヘリコプターが、河馬の団地の上を編隊を組んで、低空飛行飛行機している。
うるさくて、かなわない、病院へ行っても、お前とこのヘリコプターの編隊が、病院の上を飛ぶ。
許せない。と言った。
その上級者は病院の地名と河馬の団地の地名を聴いた。
「あぁ、浅香山ポイントですね」こともなげに言った。
河馬は飛行コースを変えろ」と言った。
変えられません。と答えた。
気ちがい河馬は相手冷静な対応にさらに腹立って、切れまくり、中華料理屋のなかで、さらに怒鳴り続けた。
ついに河馬は「飛行コースを変えないなら、うち団地の屋上に、架台(がだい)を据えて、架台の上に機関銃を据えてヘリコプターを撃ち落とすぞ、と自衛隊に対するテロを宣言した。
出来もしないことを言って又怒鳴りつけた。
すると突然電話が切り替えられ、八尾陸上自衛隊の当直司令官が電話にでてゆっくりと「河馬さん、我々は八尾航空管制司令塔の司令で空路を飛んでいます。」 空路を設定するのは我々ではありません。航空局です。
河馬はこれ以上言っても無駄だと観念し、電話を置いた。
八尾陸上自衛隊は毎朝毎晩、ヘリコプターの編隊を組んで八尾基地から和泉にある信太山演習場まで低空飛行で演習を繰り返している。
八尾飛行場から真っ直ぐ西へ大和川沿いに飛んで、河馬団地の上を通過、この付近で進路を南へ転換し、浅香山病院の上空を飛んで信太山に向かう。
当直司令の話では、空局管制塔の指示で、飛んでいるのだから、自衛隊に文句を言っても始まらない。
八尾飛行場は一般飛行場だ。自衛隊専用ではない。航空局相手なら、東京まで行かねばならない。東京へ行くのは諦めた。
河馬の被追跡妄想はやむこと無い。いや関連妄想かも。
しかし、陸上自衛隊八尾基地の対応は、さすがに軍隊だ、対応が速い。受付から当直司令官まで電話が切り替えられ繋がるのがわずか五分であった。
大阪市なら一市民が課長席の電話に繋げるまで半年はかかる。
店に迷惑かけたと思い、謝り金払って出ようとしたら、店の兄ちゃんが、おっちゃん凄いね。もし市会議員に立候補したら、一票入れるよと誉めてくれた。
みんな、自衛隊のヘリコプターの爆音に困ってるんだと思った。
たまには怒らなくては、日本人はおとなし過ぎ、事無かれ主義だ。
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