僕がフランスで、こよなく愛している物の一つにバニラのクレームがあります。
フランス滞在中に
きちんとしたレストランで食事を取れない時には、
スーパーマーケットで買った物をホテルに持ち込んで食べる事があります。
そんな時、必ずカゴに入っているのが「バニラのクレーム」です。
食感としては日本のふわふわ・とろとろ系のプリンに近いものがありますが、
フランスの物はあくまでクレーム。プリンとは製法が違います。
フランスにはどの町にも大抵、Carrefourをはじめ E'leclercや Casinoなど
大型系列のスーパーがあって、買い物には非常に便利です。
どのスーパーにも陳列棚には、びっくりするほどたくさんの種類のクレームやヨーグルトが並んでいます。
クレームがどれほどフランス国民に愛されているのかが伝わってきます。
しかしこれ、本当に美味しいんです。
もちろんスーパーばかりではありません。
レストランやビストロでも、ポ・オ・クレームもしくはクレームブリュレとして
デセールとして、ほとんどのお店でオンリストされていると思います。
要はココット(=pot ポット。フランスではポと読みます)に入れたクレームがポ・オ・クレームで
それを焼いた物が有名なクレームブリュレ(brûlée=焼いた・燃えた)です。
最近、トンガ産の素晴らしいバニラビーンズを入手しました。
高貴なる香りがとても気に入っています。
こんなものが手に入ればクレームを作らない手はありません。
フランス美味しいクレームを再現すべく、今回は
極太のスペシャルバニラビーンズを惜しみなく使った香り高き生地に
上質なクリームを加えた、美味なるクレームに、
クランブルクッキーやココナツのチュイルを添えて
至福のポ・オ・クレームを製作しました。
もう美味し過ぎて手が止まりません(笑)
おしゃれ系のデザートとは一線を画した、
シンプルな物だけが持つ、恐るべき破壊力を感じます。
是非ご体験ください。
また、何年か前からパリを中心に
フランス中で大流行している「カフェ・グルマン(ド)」
これはデミタスにちょっとした焼き菓子やクレームなどを添えた
いわゆる「コーヒーとお茶菓子セット」の様なもので、現地ではとても人気があります。
うちでは、特にメニューではご案内していませんが
裏メニューのような感覚で、
お食事の最後に「カフェ・グルマン(ド)」と合言葉を唱えていただければ
その時のクレームや、ミニャルディーズをちょこんと添えて
コーヒーと共にお持ちいたします。
是非、やってみてくださいね!