アジアを回る・日本を回る

年に1度の海外旅行を楽しみに1年働いています
2016年の夏はカンボジア・シェムリアップに決定
現在工程表作成中

東欧の小ウィーン ザグレブ

2010-03-24 09:44:50 | 2005年8月スロベニア・クロアチア

 トミスラフ広場

クロアチアの首都ザグレブは旧共産圏の面影を残す町。
観光の見所もこじんまりとまとまっており、半日もあれば堪能できる。
人はこの町を『東欧の小ウィーン』と呼ぶ。

ウィーン、ザグレブに詳しいわけではないが、一応どちらの町も訪問した私的には・・・
・教会や市庁舎などにその面影がある。
・市内を縦横にとラムが走る。
など、共通点も見つかる。
確かにザグレブは規模的には『小さなウィーン』かもしれない。
でも、市内や通りの様子も、ウィーンの町ほどあか抜けていない。

『小』をつけてPRするのは旅行社の戦術だろう。
でも、私はウィーンとの比較でこの町を見るより旧ユーゴの町としてみたほうが好きだ。


 ザグレブの町を縦横に走る路面電車。

ザグレブではチョッとした?トラブルの連続に見舞われた。

まず到着した日。
夕刻着なので、旅装を解いてすぐに町に繰り出した。
ところが、観光案内所・ケーブルカー・美術館・聖マルコ教会など軒並みcloseなのだ。
1日しかないのに、どこも廻れなかった。
翌日になってわかったのだが、その日は「解放記念日」というクロアチアの祝日だった。

また、次の目的地・スプリトまでの航空券もホテルで渡されるはずだったのだが…
フロントは「預かってない」とつれない返事。
現地旅行社に電話してどうなっているのか尋ねたけれど「解らない」???
一時はどうなることかと気を揉んだのだが、結局航空券はホテルにあったのだ。
フロントに「おまえ、さっき預かってないって言っただろ!」って抗議したら
「私は航空券のことは引継ぎ者から聞いていない。私のミスではない。」だって。

気候的にも、私が滞在した日は夏なのに寒かった。
どうやら、私とザグレブの相性は良い方ではなかった様だ。


 

古都の旅 法隆寺

2010-03-06 22:06:17 | 国内の旅 2010年以前
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 子規

法隆寺といえば子規の代表作である上↑の句。
解説を読むと
① 柿の色が目に浮かぶという視覚
② 柿の味を楽しむという味覚
③ 法隆寺の鐘の音の侘しさを感じるという聴覚
等の、身体全部の感覚で子規の体験した空間を再現させてくれる句、だそうだ。
私には解らないが…


【中門とその奥の五重塔】

さて、午後からは斑鳩の法隆寺に行った。
駐車場に車を停め、南大門まで歩く。
途中の土産物屋に懐かしさを感じた。
確かこんな感じの店で、ペナントや絵葉書きセット等を買った記憶がある。

ちなみにペナントとは観光地で売ってた三角旗のこと。
私の子供の頃は旅行に行くと買ってきて部屋の壁にも貼りまくっていた。
今は見かけないなぁ。

記憶の余韻に浸りながら南大門をくぐって進むと西院の入り口の中門に出る。
ここにも2体の金剛力士像があったんだ。
そして中門から中に入ると、いきなり五重塔と金堂が現れる。
圧倒されるような存在感に半ば恐る恐る、足を中庭に踏み入れた。

「ジャッ ジャッ」という砂利を踏む音が耳に入る。
先程の土産物屋で朧気に蘇った修学旅行の記憶が、今度は鮮明に蘇った。
アルバイト学生と思われる現地ガイドのお兄さんの後をついて説明を聞いたあの日。
説明の内容なんか何一つ覚えてないけど…
でも、見上げるような五重塔の威圧感に玉砂利を踏む音が重なった記憶は、確かにこの場所に存在していた自分の証なのだ。
子規が歌の中で体全体を使って感じた法隆寺を、私も五感で感じることができた。

私が法隆寺を訪れたのは晩秋で、柿の季節は終わっていた。
柿の味覚は味わえなかったけど、そのかわり名物の「柿の葉寿司」を土産に買った。
家でゆっくり食べてみたら、どこかで鐘の音が聞こえたような気がした。

 
五重塔                     金堂


夢殿


柿の葉ずし 総本家 平宗」の柿の葉寿司。