
東大寺は「南大門の金剛力士像」と「大仏様」だけではない。
さらに奥に進むと、春を告げる祭事「お水取り」で有名な「二月堂」がある。
東大寺のスケールはでかいのだ。
「お水取り」とは、東大寺の「修二会」と言う法会の中の神事の一つ。
文字通り古井戸から水を汲む神事だが、関心のない人には修二会全般の通称として使われることもあるようだ。
「修二会」には「お水取り」の他に「お松明」という火の神事もあり、TVニュースではこちらの方を映すことが多い。
「お水取り」と言うと赤々と燃える松明を振りかざすミスマッチな映像が頭に浮かぶのはまさにそれが原因だ。
井戸から静かに水を汲む映像より燃えさかる火の映像の方がTVニュースには向いているのだな。
ちなみに、「修二会」は、奈良時代から今日まで欠かさず続けられてきた伝統祭事なのだよ。
水取や 奈良には古き 夜の色 東洋城
二月堂の隣の奥まった場所に1件の茶屋があった。
せいぜい5,6人しか入れない本当に小さなその店の名は「龍美堂」。
歩き疲れていたので、抹茶と蕨餅のセットでしばし休憩。
蕨餅は黒蜜ときな粉で頂くが、きな粉はしっかり混ぜないと吸い込んで咽ることになりますよ。
私の母がそうでした。
店員さんがこの店秘伝の「行法味噌」の味見をさせてくれた。
ようはお土産にどうですか?ってことだけど、味見をして「買いだ!」と判断したよ。
これは美味いは。
ご飯やお酒はいくらでもいけますよ。
追記
この店員さん、話し方が片言だった。
伝統的な寺院の茶屋の店員さんは外国の方!?。
このミスマッチもまぁ良しとするか。


