
【草津山光泉寺】
湯畑を見下ろすように建っている 草津山光泉寺は
奈良時代の僧行基が この地で薬師如来を彫って収めたことが始まり。
当時は「薬師堂」と呼ばれていたが
鎌倉の世になって 源頼朝により正式に「光泉寺」と命名されたと言われている。
行基と頼朝という歴史の2大スターが絡んだ由緒あるお寺だ。

また 釈迦堂の本尊である釈迦如来は
建立当時から 奈良東大寺公慶上人の作ではないかと言われてきたのだが
つい最近の調査で間違いないことが確認された。
作成から約300年経って やっと世に認められた釈迦如来にあやかって
『遅咲如来』として
いままで花を咲かせることができなかった人や
もう一度ひとはな咲かせたい人
などがお参りに来ている。
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【白根神社】
湯畑から湯滝通りを行くと
右手に見上げるような長い石の階段がある。
雪が積もって危険な石段を登っていくと
鳥居の向こうに白根神社の本堂が見えた。

草津温泉の源泉元にもなっている白根山。
日本古来の山岳信仰が盛んで 以前は神社も山頂にあった。
明治以降今の場所に移されたという。
なお 祭神は日本武尊。
神話時代の何ともスケールの大きな話だ。
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【草津穴守稲荷神社】
西の川原公園の入り口に赤い鳥居の石段が見えた。
温泉とお稲荷様はどんな関係?かと思って調べてみたら
東京の染物屋の主人が 草津温泉に湯池で訪れた。
彼は地元東京大田区の穴守稲荷神社を熱心に信仰しており
治癒の記念に草津に穴守神社の分社を寄進した
ということだそうだ。

3月の草津は雪深く 西の川原は白一色だった。
その中で稲荷社の 赤い鳥居が目に焼きついた。