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修理秘話 思い出の品『嫁入り道具』

2012年10月18日 | インテリアについて
先日、『嫁がれる娘様のために』っと、ご依頼主様が『嫁入り道具』として娘様の祖父母にあたる、ご依頼主のご両親様から送られた、『ダニエルのドレッサー』の修理依頼を受けました。

修理と言っても、どこか壊れているわけではありません。
30年数年使用したことによる、天板塗装の剥げなどが、少しある程度です。

『天板だけでなく、全体をきれいに化粧し直しして、嫁ぐ娘様に持たせたい。』
...
それが今回のご依頼でした。

そう話しながら思い出話が・・・。

『このドレッサーに、まだ子供だった娘が、いたずら心でお化粧をしようとして、マニキュアをこぼしたのよ』っと、見つめる先には、天板の塗料が少し剥げて、にじんでいます。

なんだか、全て新品同様に綺麗にしてしまうのが惜しいような、家族の思い出に触れて・・・・。
すかさず、『娘さんとお話ししていただいて、『このまま』っていうのも、良いモノかもしれませんよ』っなんて、ことをついつい言ってしまったのです。

2日後、お電話があり、家族で話した結果、ドレッサーは思い出と一緒にそのままの状態で持っていくことに決定。
代わりに、スツールの座面の張替をすることになりました。

家具に残る傷や塗装の剥げには、そこにまつわる『家族のストーリー』があるのです。

仕事柄、そのストーリーに、多く触れる機会があります。
とても幸せなことです。

世代を超えてご使用いただける家具作りを社員全員で目指します。
http://www.daniel.co.jp/ 『横浜元町ダニエル』
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