家具の病院

家具の修理は、『家具の病院』にお任せください!

ダイニングチェア 脚カット

2012年10月27日 | インテリアについて


たまにお客様からのご依頼で、ダイニングチェアの『脚のカット』を頼まれることがあります。

海外製品でどうしても体系に合わないようなときに生じることですが、言葉以上に難しいのです。

例えば、このようなイタリア製のチェアの場合。


脚が猫脚の為、どの位置でカットするのがデザイン性を損なわずに可能なのか、4本の脚の前脚と後ろ脚のデザインが異なっている場合、キチンと平行を取らないといけないのですが、思いのほかバランスが難しいのです。



上手く、具合とデザイン性を見計らって、お客様のご要望の高さにカットしていきます。


今回も見事にデザイン性を極端に損なわずカットすることができました。


椅子は座り心地が良くて当たり前。バランスが悪かったり、ガタつくようではそれはちゃんとした椅子とは認められません。
したがって、脚カットをする場合はお客様の体系や、テーブルの高さ、使い勝手を良く理解したうえで寸法を出さないと、
カットしてもさらに使いずらくなったり、テーブルの高さとミスマッチで、結局使わない椅子になってしまいます。

言葉では『脚カット』っと、なんとなく簡単にできそうですが、想像以上に慎重に、熟練の技が必要なのです。


ご要望のある方、ご質問等は
横浜元町『ダニエル』の『家具の病院』へご相談ください。

電話0120-497669(10:00-18:00)
★★★ホームページはこちら★★★


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蘇りました思い出の品 

2012年10月23日 | インテリアについて

先日お伺いしたお客様のお宅で、『木製の木馬』を見つけました。

この木馬は、話を聞けばなんと40年近く前のモノとのこと。

ご自身のお子様、いとこのお子様、その子供の子供(いとこの孫)、そして今、ご自身のお子様が成人されて、お孫様が誕生。

いよいよ、まわりに回って帰宅した木馬。

グラグラになっていたり、ダボが抜けてしまっていたり、落ちないように設置された弓上のパーツは亀裂が入っていたりする状態。





これでは、さすがにかわいいお孫さんを乗せることができない・・・。
そこで、修理&補強の依頼を受けました。

まずは分解できるパーツは全て分解。


抜けたダボはもう一度接着剤を剥がして、再度接合。
 

経年変化で木が痩せてしまっているため、今度は接着がよく効くように、足し木をしたり、接着剤とセットでネジで補強します。

そして、ハタガネと呼ばれる器具で、締め付けて接合。



ちょっと木馬がかわいそうな気もします・・・。

約3日間の治療、ドクター(ダニエル家具の病院の主治医:天野氏)の巧みな技術によって、見事によみがえりました。




今回の治療はぐら直しと補強のみ。
傷やちょっとした塗装の剥げは、すべて『家族の絆』。今までの子供の成長や家族のストーリーがそこに詰まっています。



また、世代を超えて使われる木馬の表情は、なんとなく自身に満ちて、輝いているように見えました。




思い出の品の修理・修復は『家具の病院』へ
★★★『家具の病院 HP』★★★


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修理秘話 思い出の品『嫁入り道具』

2012年10月18日 | インテリアについて
先日、『嫁がれる娘様のために』っと、ご依頼主様が『嫁入り道具』として娘様の祖父母にあたる、ご依頼主のご両親様から送られた、『ダニエルのドレッサー』の修理依頼を受けました。

修理と言っても、どこか壊れているわけではありません。
30年数年使用したことによる、天板塗装の剥げなどが、少しある程度です。

『天板だけでなく、全体をきれいに化粧し直しして、嫁ぐ娘様に持たせたい。』
...
それが今回のご依頼でした。

そう話しながら思い出話が・・・。

『このドレッサーに、まだ子供だった娘が、いたずら心でお化粧をしようとして、マニキュアをこぼしたのよ』っと、見つめる先には、天板の塗料が少し剥げて、にじんでいます。

なんだか、全て新品同様に綺麗にしてしまうのが惜しいような、家族の思い出に触れて・・・・。
すかさず、『娘さんとお話ししていただいて、『このまま』っていうのも、良いモノかもしれませんよ』っなんて、ことをついつい言ってしまったのです。

2日後、お電話があり、家族で話した結果、ドレッサーは思い出と一緒にそのままの状態で持っていくことに決定。
代わりに、スツールの座面の張替をすることになりました。

家具に残る傷や塗装の剥げには、そこにまつわる『家族のストーリー』があるのです。

仕事柄、そのストーリーに、多く触れる機会があります。
とても幸せなことです。

世代を超えてご使用いただける家具作りを社員全員で目指します。
http://www.daniel.co.jp/ 『横浜元町ダニエル』
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張替え事例

2012年10月13日 | インテリアについて

最近張り替えた事例を紹介いたします。(古いスツール)

なんと土手と呼ばれている座面の周りが藁(わら)でできているものです。

型崩れしないように周りを少し硬めの材料でつくりますが、今では硬めのウレタンを使っています。

この椅子は、バラバネ(単独スプリング)を麻のベルトで支える昔からの作り方です。

周りのテープを鋲で止めて完成です。それではまた次回に。

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