家具の病院

家具の修理は、『家具の病院』にお任せください!

震災家具修理1

2011年05月23日 | weblog
東日本大震災により被災を受けらました皆様に、心からお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。

ダニエル家具・復興プロジェクト
家族の絆・歴史・思い出を修復して、復興への願いを込めて・・・。
この度ダニエル・家具の病院では、宮城県石巻市のお客様よりご愛用いただいておりましたダニエルの定番商品「レオナソファ」シリーズのラブシートとセンターテーブル。ブーツスツールが横浜へ送られてきました。

ご家族は皆様無事でいらっしゃいましたが、ご自宅は全壊。1階にあたった家具・家財はすべて津波に流されてしまったそうです。2階にあった家具や家財も津波の影響でひどい状況であったそうです。2階にはグランドピアノもありましたが、ひっくり返り壁にぶつかってようやく止まっている状態、ダニエルのレオナソファーセットもその部屋にあったそうですが、すでに3人掛けソファは津波に流され、あたりを見回しても見つけることができない状況だったとのことです。

その様な状況下、なんとか2階残っていたラブシート、一人掛け、センターテーブル、ブーツスツールを見つけ出すことができたそうです。
今回その家具一式を、なんとか修復をという強いお意志で横浜まで送られたのでした。


平成23年4月8日
宮城県・石巻市から送られてきたソファセットを見た我々は、津波のすさまじい威力を家具からすぐさま感じることができました。

ソファは津波によって巻きあげられた泥だけではなく、被災によって流されてきた重油や化学薬品も一緒になって全てをのみ込んだことが分かりました。


また、二人でも持つのが大変なダニエルソファが、このような状態で木部が破損した。まさに津波により、何度もソファが部屋の中を転がり、いくつもの破損が生じていることが今回の津波の威力がいかにすごいモノであったかを物語っています。

まずはじめに、

家具の木部についた汚泥は、重油などが固まり洗うことができないので、布で汚れをキレイに拭いとり、張ってある革張りの生地はこのままでは使用できないので、鋲を一本一本丁寧に抜き、全て剥がしフレームの状態にしました。

そしてこの後は、木部が浸水しているのでフレームに乾燥を重ねフレームをパーツごとに分解し、破損しているパーツは新しく製作し、使えるパーツは全て修復後使用します。

家族と過ごした思い出のソファ。「なんとかこれを直しもう一度使用したいという」、お客様のお気持ちに少しでもお応えできるようダニエル社員全社挙げて対応しております。

この先の修復の過程も随時更新させていただきます。

ダニエル家具の病院では被災された家具はもちろん、ご愛用の家具、絨毯等、住まいに関する製品について、修理が必要とされる場合、メーカー、国内製品、海外製品を問わず対応しております。
             お問い合わせはダニエル「家具の病院」 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする