翁の勤めていた会社では、定年後、OB、OG会へ自動的に加入します。
年に数回、社報が送られてきますが、その他に、誰かが亡くなると、訃報がFAX(ファックス)で届きます。
翁は、複合機を使っているので、ワイアレスの受話器のボタンが青く点滅し、FAX(ファックス)が届いていることがわかります。
この時代ですので、今どきFAX(ファックス)かぁと思いつつ、誰が亡くなったんだ、ともうドキドキ。
つい最近、昔、同じ部署で机を並べていた先輩の訃報がFAX(ファックス)で届きました。
今は年賀状のやり取りしかしておりませんでしたが、同じ釜の飯を食った人の訃報は正直、きついですね。
そして、このご時世ですから、多くの場合が家族葬です。寂しい時代になりました。
カミさんは「誰?、知っている人?」と訊き、その後に必ず「何歳?」と訊いて、「お父さんとあんまり変わらないね」とダメを押します。
別にカミさんはに悪気はないのですが、その言葉が胸にグサリと刺さります。でも、そこは長年連れ添ったなんとかで、「そうだねぇ、良い人だったんだけどなぁ、ちょっと早いなぁ、若いなぁ」と若さをアピール、でも、実際、胸中は、、、。
それ以外でFAX(ファックス)がくることはほとんどありません。LINEかなんかでくると自分しか分からないので良いのかもしれませんが、上の年代の先輩方はそもそもLINEが出来ない方もいらっしゃるので、まぁ仕方がないですね。
いつか自分の時もFAX(ファックス)で通知され、あゝあいつもか、と思われるのでしょうね。
それでもマーイーカ、思うても詮無きことは思わず、ですからね。
終わり