翁の徒然なる日々

日々是自遊

そして誰もいなくなった!?

2022-11-11 11:30:00 | 日々の徒然
キッシーこと岸田内閣の葉梨康弘法務大臣が、9日夜、都内で開かれた自民党衆議院議員のパーティでの挨拶で、法務大臣の職について
朝、死刑のハンコを押す。昼のニュースのトップになるのはそういうときだけという地味な役職
と発言。

さらに
旧統一教会(世界統一家庭連合)の問題に抱きつかれてしまい、問題解決に取り組まないといけない。私の顔もいくらかテレビに出るのようになった」
と語ったという。

サラリーマンが、居酒屋で話をしているような内容ですが、れっきとした現職の法務大臣の発言です。

オイオイ、ちょっと何言ってるの、ですよね。まったく。ご本人は慌てて謝罪と発言を撤回したようですが。一度口にした言葉に責任を持ってないのでしたら、大臣はもちろん議員失格だと思います。

酷い失言というよりそもそも法務行政を冒涜するような暴言です。早速、メディア界隈、野党界隈も批判しています。当然ですよね。これは。

法務大臣は、大変重要な職務なのに、ただ腰掛けのポジションくらいにしか思っていなんでしょうね、きっと。さすが二流、いや三流の人。

そういえば、旧民主党の管政権時代、柳田稔という法務大臣がいました。2010年11月14日、広島で行われた大臣就任パーティーで、彼は、
法相はいいですよ。(答弁は)二つだけ覚えておけばいい。『個別事案についてはお答えを差し控えます』、分からなかったら、これを言う。これでだいぶ切り抜けてきた。あとは『法と証拠に基づいて適切にやっている。』
と発言し、その後法務大臣辞任に追い込まれました。
 
衆院法務委員会で、彼を追及したのは、第二次安倍政権で法務大臣を務めたあの河井克行氏、当時自民党は野党でした。追及した河井氏本人もその後政治資金規制法違反で議員辞職に追い込まれました。皮肉なものです。今となってはどっちもどっちですね(笑)。

昔見た映画に大島渚監督の『絞死刑』(1968)という映画があります。死刑執行を巡るブラックユーモア的な部分もあるシリアスな映画です。ストーリーはほとんど忘れてしまいましたが、ラストシーンで処刑台の底の踏み板が開き刑が執行されます。
 
その時「これが国家だ」とナレーションか字幕が流れました(どっちか忘れましたが)。その時、刑を執行するのは人ではなく国家という目に見えない力、すなわち国家権力なんだと思いました。今でもその言葉が耳に残っています。

つまり法務大臣は、国家権力そのもの、国家権力を体現したのが法務大臣。押すハンコで人が死ぬのです。例え罪を犯した重罪人でもその罪を法の裁きの下、自分の命をもって償うのです。

例え、大臣の職務と言えども、人の死に対して畏れる気持ちが無くては人間ではありません。それをネタに軽口をたたくとは、即刻辞表を出すべきです。でなければ、任命権者のキッシーは躊躇なく更迭すべきです。

そしてもう一人、自分の政治資金収支報告書で答弁が曖昧な総務大臣がいます。ただでさえ支持率が低下しているキッシー、この際、二人とも更迭して如何でしょうか? どっちしろ、どうせ支持率は低いままなのですから。

アッ!そうするとひな壇並んだ大臣は「そして誰もいなくなった」(アガサ・クリスティーの推理小説の題名)状態になるのかぁ、なるほど~。でもそれも良いかもな、、、。

いつもの戯言です。ご放念ください。

終わり


追記:キッシーこと岸田首相は、本日、葉梨法相の更迭を決め、後任は元農水相の齋藤 健氏を起用しました。


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