会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

会計監査人の異動に関するお知らせ(東京衡機)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

東証2部上場の東京衡機の会計監査人の異動に関するプレスリリース。RSM 清和監査法人→アスカ監査法人、の交代です。

交代理由は...

「当社の会計監査人である RSM 清和監査法人は、2019 年 5 月 29 日開催予定の第 113 回定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。当社は、一昨年に発覚した中国子会社における不正問題の再発防止策および改善措置として、中国子会社の決算・業務プロセスの整備・改善や当社のグループマネジメントの強化等に取り組んでおりますが、現任会計監査人より、中国子会社に要する監査工数が当初の想定よりも増大し、監査対応人員の確保が困難であるため、監査契約の更新を差し控えたい旨の打診を受けました。そこで、当社は現任会計監査人と誠実に協議をした結果、現任会計監査人と監査契約を継続しないこととし、当該状況を踏まえて、複数の監査法人を候補対象者として検討しました結果、上記3.の理由により、その後任として新たにアスカ監査法人を会計監査人として選任する議案の内容を決定したものであります。」

このプレスリリースによると、第 111 期(2017 年 2 月期)第 3 四半期から第 113 期(2019 年 2 月期)第 3 四半期まで、限定付適正意見(厳密には四半期は「意見」ではありません)だそうですが、これは懸念事項です。後任監査人は、前期数値に限定をつけたままとするのか、何らかの追加手続を行って限定をはずすのか、判断が必要となります(一昨年に発覚した不正の影響だけで、後任監査人の監査対象年度に影響がなければ、問題はありません)。

同社は、本決算の監査が難航していて、決算発表を少し延期するとのことです。

2019 年 2 月期決算短信の発表の延期に関するお知らせ(PDFファイル)
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