特別調査委員会の設置及び2023 年9月期第3四半期決算短信開示の延期に関するお知らせ(PDFファイル)
オリエンタルコンサルタンツホールディングス(東証スタンダード)のプレスリリース(2023年8月4日)。
税務調査によって、連結子会社での会計不正疑惑が発覚したため、特別調査委員会を設置し、決算発表も延期するとのことです。
「2023 年 2 月 27 日から行われた当社連結子会社である株式会社オリエンタルコンサルタンツ(以下、「OC」という。)に対する定期税務調査において、協力会社(下請業者)への委託費及び経費について、協力会社の役務提供を受けた案件ではなく、別の案件に計上している(以下、「原価付け替え」という。)との指摘を受け、同年 4 月 27 日からの OC 社内調査、並びに、同年 7 月 18 日からの弁護士及び公認会計士等の外部専門家による原価付け替えの実態把握のための調査の結果、複数の拠点において原価付け替えが行われていたこと、また、売上の前倒し計上の疑義もあること、これらが過年度においても行われていた疑義があることが判明いたしました。」
今後については...
「現段階において、2023 年9月期第3四半期決算短信の開示時期は未定であり、決定次第、速やかにお知らせいたします。
また、複数の拠点において原価付け替えが行われていたこと、売上の前倒し計上の疑義もあること、これらが過年度においても行われていた疑義があることが判明したことにより、重要な事項について虚偽の表示が生じる可能性のある誤謬又は不正による重要な虚偽の表示の疑義が識別されたことで、追加的なレビュー手続きが必要となるため、2023 年 9 月期第 3 四半期報告書の提出期限である 2023年 8 月 14 日までに、2023 年 9 月期第 3 四半期連結財務諸表のレビュー報告書を受領することができません。したがいまして、2023 年8月 14 日が提出期限の 2023 年9月期第3四半期報告書の提出につきましては、提出期限の延長申請を含めて検討中でありますので、詳細が決定次第、速やかにお知らせいたします。」
レビュー手続だけでなく、場合によっては、過年度の本決算の監査手続も一部やり直しということになるかもしれません。
不正の手口自体は、建設関係ではよくありそうなものなのですが...