なぜ日本のゼネコンは海外で通用しないのか
鹿島の共同企業体(JV)が大きな損失を出した「アルジェリア東西高速道路工事」(現地政府との間で和解が成立したそうです)などを例にとって、日本のゼネコンが海外で稼げない理由にふれた記事。
「ゼネコンの海外事業は、国内の工事と比べ、1件当たりの規模や請け負い金額が大きいことが特徴だ。だが、「国によって、発注者との関係や税法の違いが複雑で、契約書を入念に読み込んでいても、工事の途中で支払いをめぐるトラブルになることは多い」(中堅ゼネコン幹部)。例えば、追加工事などの代金支払いにしても、発注者に要求するタイミングがずれると受け入れてもらえず、ゼネコン側で費用を背負う結果となることも多いという。
各社は、こうした海外での契約交渉に精通した人材の確保・育成に取り組んではいるものの、十分なリスク管理体制は構築できていないのが現状だ。ある準大手ゼネコン幹部は、「政府が間に入るODA(政府開発援助)案件や、日系企業が発注する工場建設などでない限り、海外の工事で資金回収をすることは相当難しい」とこぼす。」
そのうちに、国内の工事が不振になれば、準備不足のまま、また手を出すような気もしますが...
東西高速道路東工区建設工事(アルジェリア)に関するお知らせ(鹿島)(PDFファイル)
その後、第1四半期の決算が発表されていますが、この件の影響はなさそうです。
2013年当時の状況は...
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鹿島の海外工事の赤字は止まったようですが、鹿島が施工しているこちらのもれも早く止めてほしいものです。
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