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監査法人の指針検討会議、開放的な文化の必要性が論点に=金融庁(ロイターより)

監査法人の指針検討会議、開放的な文化の必要性が論点に=金融庁

金融庁の「監査法人のガバナンス・コードに関する有識者検討会」の第2回会合が12日に開催され、具体的な指針作りに着手したという記事。「開放的な文化の保持」を議論したそうです。

「金融庁は検討会議に、コードの目的、実効的な執行機関の確立、業務運営、説明責任の4つの柱からなる論点の一覧を提示。このうち、コードの目的として「適正な会計監査の確保」「適正な職業的懐疑心の発揮」といった基本事項のほかに、「開放的な文化の保持」を挙げた。

「開放的な文化の保持」は、監査法人の統治指針を先行導入した英国やオランダで採用されているもので、監査のプロセスで浮上した問題点を共有し、議論するために、監査法人は外部だけでなく内部でも十分にコミュニケーションを取るべきだとする原則だ。

検討会議のメンバーの1人、東京大学の斎藤静樹・名誉教授は、監査法人の内部で開放的な文化を醸成することの意義を強調した。斎藤氏は、大手監査法人の現状を「たこつぼ」と表現。「大病院は、症例の研究・診断で多くの人の知恵を集めて行う体制が確立しているが、監査法人ではうまくいっていない」と述べた。そうした状況では「なかなか監査のクオリティを上げるのは難しいし、信頼性を確保するのも難しい」と指摘した。」

そういえば、「監査法人=相撲協会(相撲部屋の集合体)」説もありました。

会計士協会会長は守秘義務にふれています。

「日本公認会計士協会の関根愛子会長は、監査法人内部でのコミュニケーションについて、公認会計士法で規定されている守秘義務により、「『心のブレーキ』というものがもしかしたらあるのではないか」と述べた。関根氏は、監査法人内の相談窓口の活用が必要だと指摘した。」

あるクライアントに関する情報が、間接的にでも、別のクライアントや外部に漏れてしまうということを恐れている面もあるのでしょう。
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