会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東電委託先、電話勧誘の録音データ改ざん 勝手な契約も(朝日より)

東電委託先、電話勧誘の録音データ改ざん 勝手な契約も

りらいあコミュニケーションズ(東証1部上場)が、電話勧誘業務の顧客との会話を録音した音声データを改ざん・捏造していたという記事。

「電話勧誘は、東京電力ホールディングスの完全子会社で小売り事業を担う「東京電力エナジーパートナー」(東電EP)がりらいあ社に委託。不正はりらいあ社の鹿児島市にあるコールセンターで行われた。」

「朝日新聞は、鹿児島センターが2019年3月~12月に東電EPに提出した、71件の勧誘に関する音声データを入手。分析した結果、44件で編集の前と後のものが確認された。このうち33件は問題となる部分を削除して改ざんし、10件はりらいあ社の社員が顧客になりすまして一から会話を捏造していた。残る1件は、削除した部分に捏造した音声を加えていた。」

「音声編集の経緯を知る関係者は「顧客が断ったり、書面を見て検討すると言ったりしたのに、勝手に電話で契約成立にしたため、後で契約完了の書類が届き、驚いて消費生活センターなどに駆け込まれることがあった」と話す。こうした顧客らの苦情が問題化した際の対応策として、不都合な部分の編集が行われたという。」

「りらいあ社は三井物産系列で東証1部に上場し、コールセンターは業界大手の主力事業。取材に対し不正を認め、今年1月に内部通報で把握したと回答した。理由については「東電EPへの業務報告で、適切にオペレーションを実施していると装う点にあった」と説明。44件中4件で、顧客の意向に沿わず契約を切り替えた可能性があり、「非常に重く受け止めております」とした。東電EPに不正を報告したところ、この業務の契約を打ち切られたという。」

今頃発覚したということは、内部通報への対応が不十分だったのでしょうか。

また、音声データは、争いが生じた場合の証拠となるものでしょうから、それが簡単に改ざんできてしまうというのは、まずいような気もしますが...。

本日の一部報道について(PDFファイル)
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