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米国における個人向けのエネルギー税制優遇(Tax Energy Credits)(一)

2024-01-10 | 税制

議員が税金の導入を検討する際に、課税の必要性だけでなく、消費者への潜在的な影響も考慮しなければなりません。省エネ製品に対する税金優遇対策は、消費者の省エネ製品を購買する意欲の向上につながります。内国歳入庁 (IRS) は、主に税制優遇政策を通してエネルギー税奨励を提供しています。本稿では、税制優遇政策(Tax  Credits)について詳しく説明します。

 

  1. 省エネ住宅改修税制優遇

 

1.1     税制優遇政策の適用要件

 

納税者は、新築ではなく、既存の住宅(増築部分を含む)で発生した適格費用に対して、税制優遇政策を利用し減額控除できます。税制控除が適用されているのは、適格住宅用エネルギー効率の改善、住宅用エネルギー不動産への支出、および家庭用エネルギー監査費用の支払いとなっています。特に留意すべきなのは税制控除の利用は住宅リフォーム工事着手を行った年に限られることです。

 

各アイテムには明確な年間制限額があり、納税者は利用できる税制控除額が年間最大1,200 ドルと税務法に規定されています。省エネ住宅改修の税制控除額は対象となる住宅改修に支払われた合計金額の30%になり、下記の2つの要素で構成されています。

 

(1)    建物の外壁の改修

 

たとえば、窓や天井の改善の場合年間最大 600 ドルを控除できます。ただし、税制控除を適用するには、各アイテムが規定されている効率または係数評価の適格要件に達しなければなりません。

 

(2)    対象となるエネルギーアイテム

 

たとえば、電気又は天然ガスのヒートポンプ装置の場合、最大 2,000 ドルを控除できます。ただし、税制控除を適用するには、各アイテムが規定されている効率または係数評価の適格要件に達しなければなりません。

 

納税者が所有する対象となる住宅用省エネ不動産はエネルギー効率関連条約の設定基準に達する若しくは超えている状況でなければなりません。この基準の評価時期は設備が稼働する暦年の初めとなっています。

 

1.2    税制優遇政策の適用の申請方法

 

(1)    納税者は製品の識別番号を開示しなければなりません。

 

(2)     フォーム5695 を記入・提出しなければなりません。

 

  1. 住宅用クリーンエネルギー税制優遇

 

2.1     当該税制優遇政策の適用要件

 

一般に、住宅工事に含まれる人件費を控除できるということで、既存住宅の改修工事と新築住宅との両方の場合に利用できます。さらに、個人は、対象太陽となるソーラーパネル、太陽熱温水器、燃料電池など家庭用機器に対して税制控除の適用を請求することができます。

 

税制控除を利用するには、個人は米国国内の住宅に対して改修工事着手した年に税制控除の適用申請を行い、且つ規定された税制控除の限度額分に住宅価値をさげなければなりません。特に留意すべきなのはここにいう住宅にはハウスボート、トレーラーハウス、コーポラティブアパート、マンション等納税者の​​居住する場所が含まれることです。

 

2.2     税制優遇政策の適用の申請方法

 

(1)    税制控除の適用の申請に必要な書類として、納税者は領収書と製造業者の認証証明書両方を保管する必要があります。

 

(2)    フォーム 5695 とフォーム 1040 を記入・提出しなければなりません。

 

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