2017.9.2(土)
なんだか時間に追われてバタバタしたり、そのあと相方の両親が上京して帰ってから、急にこの涼しさ。
窓を開けて寝ていると、風が冷たい。タオルケットじゃ心もとない・・・。
残暑、戻ってきてくれるんだよなあ、とかヘンなことを考えたりしている。
今日、ここから見える青空は限りなく高くてきれいで、ギラギラしていなくて、これじゃ、一気に「秋」じゃないか。
■ 母の時間の流れ
夕方、母のところへ寄ってきた。
施設には美容師さんが定期的に来てくれるので、母は利用させてもらっているのだけれど、この前急に、「外の美容室に行ってみたい」と。
そういえば、行きつけのところをたまに変えたり、有名どころの美容室を試してみたりして、あの年齢になっても(こういう言い方は失礼ですね)カットの結果にいろいろ不満を連ねる人だったっけ。美容師さんに直接言ったりはせずに、私に愚痴をこぼして、新しい美容室を探して旅に出る・・・的な。娘の私はもう10年も変えてないのに。
だけど今は私も、可能なことはできるだけ・・・の精神で、来週は「デパートの美容室」にチャレンジ。アウトレットも見てみたい、と言っている。
そうやって、前向きでポジティブな話題だけではなく、ときどき体のことやほんの小さなことで、「気になってしかたがないの」と言うことも増えた。こちらは聞けば過剰反応して、いろいろ策を講じたり相談したり、すぐに行動に出てしまうけれど、それもどうなの?とわかってきたこともある。
2、3日して訪ねたときには、もうそのことには全く触れずに、忘れてしまった?ということも多々あるのだ。尋ねると、「ああ、気になっていたのよね。なんでかしらね」と返ってきたり。思いついたことをずぐに口に出してこっちが重く捉えてしまう、ということもあるだろう。そのあたりは、骨折前に自宅で一人でいたときとも違っているな、と感じる。
親戚の人にひどい言い方をされたときも(「まごまごしていると100歳まで生きちゃうかもね」って。「まごまごってなんだよ」とさすがの私も思いました。こういう無神経なやつが多いので、母方の親戚は避けて生きているワタシです)、そのときはムッとしていたけれど、少したつと「悪い人じゃないんだけどね」って。前はもう少し「怒りの時間」が長かったように思うのだけれど、これはいいことなのか、悲しいことなのか。
こちらがゆったり構えていても、母の時間は案外大丈夫なのかもしれない。そうやって、ちゃんと時間の速度が調節されて、きっとどこかに向かっているのだろう。
■ しつこく『惑星のかけら』
横浜アリーナでのスピッツのライブ映像が解禁、ということで、いろんな番組で流れているらしいけど、一回もみていない・・・。
でもありがたいことにあちこちにUPされていて、ちょこちょこと拝見。それだけで、気持ちが上向きになりますね~。
4人とも、ライブ映像ではもちろん限りなくカッコいいです。
われらがボーカルは「いつもは乗ったりしない」モニターの上に乗って「見えるかな」と手を振ったあと、おりてモニターの上を手でササっと払ったとか? 相変わらずですね。
それでも、あの場にいた知り合いの若者たちが、
「『惑星のかけら』、マジでよかった!」と長野から私が送ったメールに賛意を示してくれたっけ。(ココとココに恥ずかしく語っています)
昨夜二人と会ったときに、『惑星のかけら』を熱く語ってしまった。
『惑星のかけら』『夢追い虫』は骨太のロックな曲という位置づけで、『夢追い虫』が出たときには、私の中で、ああ、『惑星のかけら』を越えたかも、という感慨があったんだけれど、長野と名古屋で『惑星のかけら』を聴いて、彼らのパフォーマンスを見て、音を感じたら、あの楽曲が見事に大きく復活してしまって、
「『夢追い虫』といい勝負だね~」
と。
ドシッと心や体に響く楽曲として、ライブで聴きたい三部作がこの2曲と『夜を駆ける』で、どれも「爽やかスピッツ」ではないものを秘めている。
「そうだよ~ わかるだろう♪」という少ない言葉の羅列のサビで「平和な午後の悪ふざけ」を目の前にまざまざと見せてくれる曲。「スカート」を小道具にした妖しい時間の流れ。そういう20代の頃の作品とそれから10年以上へて作った楽曲を、同じステージに並べて、ああだこうだと言い合える私たちファンは、限りなく幸せ者ということだ。
そういえば、若者がいみじくも言ってたっけ。
「ふつう『君の耳たぶ』をテーマにするほうがよっぽど『どうでもいい歌』なのにね。『何かを求めてどこかに行こう』ってやつをそう片付けちゃう草野さんって、なんかすごい』
彼らが教えてくれました。
23日の横浜アリーナで、「バンドやってて得したこと」。
有名な話だけど、﨑ちゃんがホコ天で、大人の男性から1000円いただいたこと(バンドじゃなく﨑ちゃんに)。
酔ってバイト代をなくしたテツヤくんがそのことをライブハウスで話したら、女の子が500円くれたこと。これも知っていたけれど、この日彼は「あの彼女、どうしてるかな。5人くらいのお母さんになっているかな」と言ってたそうです。
そして、ステージでちょっと動いてみたら、最前列の男性にG shockを「とっといてよ」ともらったボーカル(笑)。いまでも大事にしてる、というところがちょっと泣けますね。
福岡のライブは終わった頃でしょうか?
関東大震災の被害者と、それに派生して起こった虐殺の被害者を、同じ類の被害者として扱うのには違和感がある。
後者は天災の被害者ではないのだから。
醜い恥ずべき歴史の事実は、それも背負って受け継いでいかないと、私たちはまだ同じ罪を犯すおそれを完全否定はできない。
人を非難したり排除したりすることが日常であからさまに起こっている今を思うと、噂で行動を起こした過去の彼らのことを知ることも必要なのかもしれない。
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