隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

来年もやるよ!~ロックのほそ道 2日目

2024年09月21日 23時14分20秒 | ライブリポート(スピッツ)

2024.09.19
ロックのほそ道
at 仙台GIGS


  出演ズーカラデル/THE BAWDIES/SHISHAMO/スピッツ


 スピッツの今夏のイベント初のレポです。
 曲名出して、最後にはセットリストも。
 ですから、どうか、豊洲サンセットに参加される方は、ここまでで・・・。 
 よろしくお願いします。


                              


 8時過ぎに出発。
 圏央道から東北道へ、まあまあ順調に進むが、途中で東北新幹線の事故(故障?)のニュース。
 一瞬緊張したが、午後早い時間に復旧となる。
 その影響で開場が遅れたのか、開演20分前に到着したが(仙台駅で、東西線の改札口を見つけるのに時間がかかった(笑)ので)、まだ600番台の入場アナウンス。
 310番台のチケットをもっているのですぐに入場。
 いちばん後ろ、PAスペースの横で、壁前のベストポジションをひさびさに確保。
 ここ最高! 転換の際に寄りかかれるし、それに仙台GIGSはここからでもステージのミュージシャンが見える!
 ライブハウスのイベントで前方なんて、以前から狙ったりしません。無理無理・・・。

 開演時間になって、オープニングの流れるかと思ったが、びっくりズーカラデル登場。
 「リハーサルができなかったので、ちょっとやらせてください」
 こういう光景は貴重で、むしろうれしい。少し力の抜いたボーカルの声も珍しいし。
 会場からも好意的な、というよりむしろ歓迎!という声援が。

 そしてオープニング映像。
 今回は新幹線運休のこともあったのか、急遽加えられた「いろいろありましたが、無事に開演します!」的なひと言で始まる。
 そして、いつものように、東北の各地の伝統や風景や人々のようすがバランスよく編集された流れを追いながら、「もうちょっとゆっくり流してくれたらいいのに」と(笑)。私にはたぶん見落とした部分が多々ありそうで。
 好きなオープニングです。
 進行もシンプルで、短くまとめられた映像が各バンドの登場前に流れ、「next」で盛り上がる。フェスあるあるのパターンだけど、このきっぱり感がほそ道ながらでは・・・で、スピッツの夏イベ3つがうまく立ち並ぶ理由になってるのかな?


★ズーカラデル
 公開リハで退場するとき、「お邪魔しました~ ではもうすぐスタートです」のようなことを言いつつ、「最初にどのバンドが出てくるかはわからないけど」と控えめに付け加えていたけど、やっぱりオープニングは彼らでした。
 そりゃそうですよね~。
 ココ(2018年 新木場サンセット)で初めて彼らを見て、「アニー」にやられて、なんだか若いころを思い出した気になっている自分がいたっけ。
 あのときに比べると、生の彼らはそのままで、いい意味で太くなっている印象。
 「アニー」~「スーパーソニックガール」からの新曲(今年の春ころ?)「しろがね」は、歌詞が沁みた。ファンにはたまらない新曲なんだろうな。
 「シーラカンス」「漂流劇団」が聴けたのもうれしかった。
 軽快なサウンドの陰で、重たい歌詞が刺さるときがある。
 最後に、「みんな好きにやっていいよ、手を挙げてもいいし・・・、何もしなくてもいいし。それが普通なんだから」と。
 そういう姿勢はあのときのままだな、と。

 スピッツは事務所の後輩である彼らを、
 草野「メロディーが濃い! いいバンドになったよね。上から目線だけど(笑)」
 テツヤ(or 田村)「事務所の後輩なんで」
 テツヤ「だけどひと言。うちの事務所のベースは落ち着きがない!」


★THE BAWDIES
 ご本人たちが言うとおり「お祭り男たち」登場で、会場がどんどん熱く盛り上がっていくのがわかる。
 おとなしく見ているお客さんまで、ちょっとずつのせていく。
 「好きに見てていいよ」というズーカラデルとは異なり、「みなさん、わかってますね。最高の花火を打ち上げてください」って。
 それぞれの姿勢とか良さって、こういうイベントで伝わるからおもしろい!
 最初に聴こえてきたのがちょっと聴き慣れたイントロ?あの曲? 違う? あ、やっぱり「花泥棒」。姿を変えて、迫力たっぷりの「花泥棒」だった。 
 気持ちものって聴いていると、疲れも吹っ飛ぶ・・・ってホントかも。
 圧倒的な声と全員の極限のパフォーマンスで、ロックンロールよ、永遠なれ!
 暴れて?動きすぎて?アンプから外れて、「音が出ないから、もう踊るしかなかった」というロン毛のJIMさんの動きに目を奪われて、えっ!となった私です。さらさらの髪が気持ちよく揺れていました。

 カバー曲については、
 草野くんが「オレらの曲に似てる?って思って聴いてたら、オレらの曲だった」と。
 すかさずテツヤくんが、「みんな、アレ、オレの曲」とドヤ顔で(笑)。


★SHISHAMO
 登場してからの、最初の音にビックリ。
 スピッツの曲の中でも特に印象的なイントロのリフ、「恋する凡人」!
 あとで草野くんが「(リハで)曲数が少ないから、さだまさしさん張りにMC長めにするのかなと思った」と言っていたが、スピッツメンバーにもこのカバーはハプニングだったようで。
 草野「SHISHAMOはうまいバンドだから、そのバンドにカバーしてもらって光栄」
 とても丁寧で真面目な(褒め言葉です)「恋する凡人」を楽しませてもらいました。
 ボーカルもサウンドも以前に聴いたときよりずっと濃密に物語を伝えてくれるようで、聴き入ってしまう、そんな楽曲ばかり。
 「君と夏フェス」「ハッピーエンド」「明日も」は、彼女らのそれぞれの時代からのステキなセットリスト。
 新曲「恋じゃなかったら」も聴かせてくれた!(私は初めてでした)
 宮崎さんの表現力アップと三人の演奏のカッコよさを堪能。
 MCで、初めてスピッツのイベントに参加した2014年の新木場サンセットに言及。
 (ココで、私も目撃者)
 メンバーはまだ19歳だったと感慨深げに。
 その日は以前のメンバーによる最後のライブで、「(新しく加わるベースの)松岡の最初の仕事がスピッツの皆さんへの挨拶だった」って。
 まだ18歳だった松岡さんはその日に大きな荷物を携えて大阪から上京したそうだ。
 その後、2019年に参加したときにカバーしたのは「ベビーフェイス」、そして今日の「恋する凡人」。
 「成長したところ」と見てもらえたらうれしい、と。
 (私は、2018年のVIVA LA ROCK ココ でもSHISHAMOを楽しみました)
 SHISHAMO、人気ありますね~と実感したパフォーマンスだった。本当に楽しかった!!


★スピッツ
 そしていよいよスピッツ。
 スピッツだけ、SEなしの登場です。大きな声援を歓声に迎えられて。
 衣装はわからないけれど、﨑ちゃん、テツヤくん、草野くんのパフォーマンスはよく見えて、残念だけど田村くんの暴れっぷりとクージーは見え隠れ状態。
 テツヤくんは、名称はわからないんだけれど、『猫ちぐら』のライブのときと同じような形の帽子をかぶり(わかりにくい・・・)、草野くんはノーハット。


 セットリストはさまざまなスピッツを見せてくれて、私としては満足。

 「醒めない」のイントロだけで、ああ、来てよかったー!

 「群青」は、﨑ちゃんとクージーのコーラスがよく聴こえて、曲の幅が見えてきた。

 「ハチミツ」「空も飛べるはず」は安定の、そして以前より太い音で迫ってくる。「ハチミツ」をあの頃よりずっとおもしろく!聴いている自分がいる。

 「ローテク・ロマンティカ」、たぶん私にとって「スピッツのベスト5」に入るかも、と言える楽曲(改めてマジで考えたら、どうなるかわからないから、もうそういうランク付けはやめているけど)。
 ずっとライブで聴けなかったけれど、ゴースカで「実は忘れていた」というMCのあとで聴くことができて感動したっけ。あれから結構セトリに登場してくれる。
 サウンドも歌詞も大好き。若いだけじゃなく熟した美味しいスピッツ!

 カバー曲、ようやく聴くことができた。エモーショナルでのぼりつめる高音の声がツヤツヤして幼くもあって、演奏も必死感?があって、見事にスピッツの曲になっていたような。隣の男性が「まさかここでVaundyの『怪物の花唄』を聴けるとは」とつぶやいていた。

 「恋する凡人」はもうライブの定番曲としての地位を確立した? 「8823」「野生のポルカ」の盛り上がりも会場を揺らす。ユニゾンのコーラスも。
 演奏も安定して、照明の美しさと目まぐるしく変わる光のビームにいっそう煽られる。

 今回、思いがけずよかったのがアンコールの新旧の2曲。
ルナルナ」をライブで最後に聴いたのはいつなんだろう。歌も演奏もすべてあの頃に引き戻されるかのようで、でもたぶん格段にうまくなっているんだろうな(失礼な言い方だけど)と思わせつつ、そしてCDの音源のまま、すべてが最高にいいバランスで迫ってきて、心が震えた。ボーカルの声も太く大人になっているんだろうけど、昔の青さを残して軽く、それもうれしかった。
 最後の「めぐりめぐって」は武道館で聴いたとき(ココです)、「ライブハウスで定番曲になってもいいかも」と思ったんだけど、それが証明された感じ。
 「ヤマブキ」もそうだけど、珍しくスピッツの4人からストレートなメッセージをもらえるような・・・そんなラストソング。ここでも、メンバーからの楽しげな雰囲気も伝わってきた。


 ここでMCも。
 思い出すままに書くので、悪しからず、です。

 カバー曲を終えて、初めてMC。
 ふ~と息を吐いて、安堵したかのようす。緊張から解かれる?
 草野「今日いちばんの盛り上がり」
 テツヤ「あとはだんだん下がっていくだけ」

 2バンドにスピッツのカバーをしてもらって、
 草野「カバーしてもらったのに、なんでオレらはVaundyのカバー?って感じだよね。クラスの女子たちから告白されてるのに、実はほかのクラス(学校?)他校の女子が好き・・・みたいな?」
 テツヤ「どんなたとえだよ」
 草野「学生の頃モテなかったから、今モテ期が来てる? そんな気持ちを味わってるのよ」

 SHISHAMOのカバーはやってみたいけど、「BAWDIESのカバーは無理かな。あの声は出ない。(カバーをしたら)次の歌にはいけないかも」。
 (喉がつぶれそう?)


 そして、草野「最近はエレキギターの音を入れないアーティストもいるらしいよ」あるいは「エレキの音を聴かない人」ともきこえたんですが。
 続けて、テツヤ「ギターソロを聴かない、というのはきいたことがあるけど」
 そこで草野くん、ちょこっときっぱりと「望むところだ!」って。
 会場から歓声が!
 田村くんだったかな、「少なくとも今日のバンドはみんなエレキだけどね」にまたまた会場が盛り上がる。
 エレキギターがあるから、こうやって心を揺さぶられるんだよなあ、と改めて。

 田村「来年も、ロックのほそ道、やるの?」
 には、やりたいね、やるでしょ、と前向きな草野発言。続けて、
 田村「オレらもう還暦間近で、歳だから、ノビシロとか、もうないじゃん」
 草野「え、いやいや、まだあるでしょ。(ボソッと)下手くそだし」
 田村「昔みたいに努力するよりは、こうやって若いバンドに来てもらって、それを見て盗んでいく」
 だから、夏イベには好きなバンド、聴きたいバンドを招いて、それが自分たちも楽しいからずっと続けていくよ、という宣言につながる。
 いつまでもこうやって参加したいなあと思わせてくれる。

 﨑ちゃん「今日も℃のバンドもみんな最高で、楽しかった・・・でした」
 草野「楽しかった・・・でした(笑)」
 再び﨑ちゃん、やっぱり「うん、もう・・・もうね、ホントに楽しかった・・・です」

 最後のご挨拶、
 草野「ここにいる一人が欠けても今日のライブはできなかった。だから一人一人に、生まれてきてくれてありがとう」
 そして、「また、ロックのほそ道でお会いしましょう! 草野、草野・・・」
 微笑ましく笑えてきて、
 草野「・・・スピッツでした!」(笑)

 ロックのほそ道はエンドロール。
 バックに「旅人」が流れて、集合写真がスクリーンに映し出されて、エンドロールが一気に流れ、「fin.」で終わる。
 また来られたらいいなあ・・・そんなことを思いつつ、会場を出る。
 いつまで行けるか不明だけど、でも来年もチケットをとって、仙台GIGSに来たいもんだ。
 日常は私の前に、いろいろ乗り越えるべく壁を築くけれど、それでもこうやって不思議な空間がささやかな力をくれて、またどうにかやっていくしかないか、と思わせてくれる。
 帰りの電車の中には、いつもそんな私がいます。


ズーカラデル
  https://x.com/gooutzoo/status/1836780675334369640

THE BAWDIES
  https://twitter.com/THE_BAWDIES/status/1836761497130950777

SHISHAMO
  https://x.com/SHISHAMO_BAND/status/1836783718893293759



スピッツ セットリスト
01 醒めない
02 ハチミツ
03 恋する凡人
04 怪物の花唄(Vaundy カバー)
05 群青
06 空も飛べるはず
07 ローテク・ロマンティカ
08 美しい鰭
09 8823
10 野生のポルカ
ENCORE
11 ルナルナ
12 めぐりめぐって


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『黄色い家』からの利尻富士? | トップ | 2万年前の旧石器人に思いを... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。