2025.01.12
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
「新年3週目。今回新成人を迎えられたみなさん、おめでとうございます。18歳ですよね、お祝い申し上げます」
そして今週から3週にわたって、新春恒例の企画、【新春恒例・スピッツメンバーと漫遊記】。
さて、今日は、「は~い、毎年、トップバッターは私です(「そうだね」と草野くんの笑い声)。スピッツでギターを弾いております、三輪で~す」。
1年たつのは早いね~、ということから、「『マッチョ・ドラゴン』をかけてから1年」(笑)。
(ホントだ、ココでかけてました)
テツヤくんが考えたリストで進んでいきます、テ「もうバリバリだからね」。
オンエアリスト
01 ヘビーメロウ(スピッツ)
02 Snake Eye(AC/DC)
03 Snake Chammer(Ritchie Blackmore's Rainbow)
04 Snake(PJ Harvey)
05 キングスネークブルース(SONHOUSE)
06 Crawling King Snake(The Doors)
07 Union of the Snake(Duran Duran)
08 Whitesnake(David Coverdale)
09 ガラガラヘビがやってくる(とんねるず)
漫遊前の1曲は、スピッツで「ヘビーメロウ」(2017年、『CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection』/『めざましテレビ』のテーマソング)。
「スピッツの干支と言えばね・・・」(笑)でこの曲??
(あんまり聴く機会ないし、ついつい「歌ウサギ」にいっちゃうけど、改めて聴くと、浮遊感と適度が爽やかさが、スピッツだ!という感じですね~)
マ「今年のテーマはすばり・・・」
テ「ずばり?」
マ「ずばり、と言うか、毎年恒例ですが」
干支をテーマにしてもうン年、ということで、今年は「ヘビ、スネーク、snakeで」。
タイトルに「ヘビ」「Snake」がつく曲をセレクトしてくれたそうです。
マ「そうかそうか、去年の『マッチョ・ドラゴン』もそうか」
テ「スピッツはね、ヘビに関する曲が・・・」
マ「結構あるのか」
テ「ないのよ」
マ「ないのか・・・」(ないでしょ・・・)
で、「ヘビー」からこの曲・・・ということです。
マ「ないのか。作らなきゃ」
このシリーズのために、曲作りを勧めるギタリスト。
マ「そうかそうか、じゃ、イノシシの曲とか作っておいたほうがいいね」
最初の曲は、AC/DC の「Snake Eye」(1988年、30thシングル「Heat Seeker」のCDシングルのみに収録されたレアナンバー)。
(初めて聴いた! 気持ちいい!)
2人ともこの曲は知らなくて、テツヤくんが「snake」で検索してヒットしたそうだ。
マ「このころはあんまり(聴いてなかった)。『Back in Black』(1980年)とその次のアルバム(『For Those About to Rock We Salute You』1981年)くらいまでは結構熱心に聴いてたけど」
でも聴いてみれば「AC/DC節」「形があるからね」。
テ「グレッチとSGっていうロックサウンドの1つの形がここにあるからね、サウンド的には」
マ「左右に分かれてるから。聴いてて楽しい」
テ「そこはなんかいいなと思って」
そして、4人で行ったAC/DCの大阪城ホールライブ。
テ「行った行った! みんなでね。伊藤政則さんが来てるのを見つけて盛り上がって」」
マ「(笑)昔はメタルのライブ行くと必ずお見かけしたよね」
テ「しかも、オレら必ず捜したよね、どこにいるかって。で、見つけて、みんなで盛り上がって」
マ「(笑)ウォーリーをさがせ状態」
そして、今日は、トークがあるので曲が途中でフェイドアウトするかも・・・、。だそうです。
次は、Ritchie Blackmore's Rainbowの「Snake Chammerへび使い」(1975年、デビューアルバム『Ritchie Blackmore's Rainbow 銀嶺の覇者』)。
曲前に、草野くんのロニー・ジェイムズ・ディオまがいのうなりがきけました。「スネーーク チャ~マ~!!」
マ「Rainbowの1stは捨て曲なくて、すごくいいんですよ」
収録曲の7~8割は「ロニーとリッチー(・ブラックモア)が作ったって書いてある」とテツヤくん。あとのメンバーは「このアルバムだけでいなくなっちゃった」。
テ「これはよく聴いたね」
★スピッツメンバーのヘビ年エピソード
1977年。スピッツメンバーが生まれて初めてのヘビ年。
テ「まだメンバー誰とも出会っていない10歳の頃」
小学3年の頃? 4年生?
王貞治選手、756本のHRを記録した年。
テツヤくんは水戸にいたそうだ。「あの部屋(笑)で見てた、テレビで」。
テ「オレ、巨人軍のパジャマ着てたもん」
マ「(笑)あの頃、巨人の帽子かぶってる子、多かったんだよ」
そして、スーパーカーブーム。
テ「あったあった、オレ、エンジン音だけ詰め込んだLP買ったもん」
マ「ああ、言ってたね」
解説も少し入っていて、「エンジン音の対決」とか言って、4台くらいの車がエンジン音だけで競走している。
テ「今思うと、なんで買ったんだろう」(笑)
マ「(笑)そのころは盛り上がってたんでしょ」
そして次は、PJ Harveyの「Snake」(1993年、バンドスタイルでの2ndアルバム『Rid of Me』)。
今度はメタルではなく、「どっちかっていうとオルタナ系」。
草野くんが検索したら、歌詞は「意味はわかんないけど、エグイ感じと言うか、エロイ感じ。割とそういう感じのシンガーだよね」。
曲終わりで、テ「英語の歌詞がわかる人は、正月早々いいのかな、って思うかもしれないけど」。
PJ Harvey - Dress - HD Live (V Festival 2003)
★ヘビ年のスピッツ年表
1989年。スピッツを結成して2年。22歳。
ライブを「ガンガン、精力的にやった」年。
主なところでは、マンスリーライブ「鳥になっちゃう日」(新宿ロフト)(テツヤくんは「鳥になった日」と言って訂正されてました)、7月12日に初ワンマン。
カセットテープ「ハッピー・ディ」、「恋のうた」(恋のうた、ファズギター)配布。
マ「今ならすぐにネットとかにアップしてSNSで広められるけど、そのころは手作業だよね。自分でダビングして配ったり」
ロフトワンマンで配った2曲入りのカセットは「120くらい作ればいいね」と言っていたら、300人くらい集まって、足りなくなった。「ありがたいことに・・・」「うれしい悲鳴」
渡せなかった人には「住所を書いてもらって、そのあと送ったんだよ」。
そういう作業は「田村がやってたんだよね」。
(当日にもらえた組です)
テ「いい思い出がいっぱいあるなあ」
そして、「スピッツ、ぎりぎり昭和からやってます」。
(あとで、1989年は「昭和から平成にかわる境い目の年」ということで、「すごい精力的に活動したのは平成になってから、かもね。オレがアコギを持ち始めた年かもしれない」と)
次の曲は、「日本を代表するバンド」、SONHOUSEの「キングスネークブルース」(1970年、デビューアルバム『有頂天』)。
福岡特集(ココ)でも流れました。
●メッセージコーナー
初めてラジオにハガキを送っている40代のリスナーさんから。
何かを処分することを「ありがとうする」と言うそうです(なんか、ステキ)。
「お二人は最近、何にありがとうしましたか?」
テツヤくんも「オレも、ありがとうしよう、使うなあ」。
マ「これ、いいよね。オレも使おう!」
母親が子どものおもちゃを片付けるときなど、「もうこれ、ありがとしようか?」ってあるんじゃない?とテツヤくん。(なるほど)
テ「オレは基本的に物持ちいいから、ありがと、できないんだよね」
マ「そうか、オレも物持ちいいなあ」
それでもギターなどかなり使ったものは「ありがとうして」、誰かに譲ったり、はあるそうです。
★ヘビ年のスピッツ年表
次は2001年、34歳。
マ「そうか、結構おじさんだね・・・」
そして、「JAMBOREE TOUR "隼2001"」~「JAMBOREE TOUR "純情2001"」のころ。
(こっちも懐かしい~。ライブの本数がすごかった)
2001年の9.12もライブの日で、マ「すごい覚えてるんだよね」
韓国のソウル公演も初めてやった年。
マ「お客さんの熱気がすごかったんだよね」
テ「ライブ中に酸欠になってぶっ倒れるかもしれないって思ったのは、このとき初めて」
酸素吸入器を用意していたとか。「あったあった」(笑)と草野くん。
あれからもう・・・と時の流れに感無量の二人。
テツヤくん、「目を閉じても」思い浮かぶらしい鮮烈な記憶。
そして、氷川きよしさんの「やだねったら やだね♪」はこの年にヒット。
この年、スピッツも音楽番組に結構出ているそうだけど、「氷川くんには遭遇していない」。
でも草野くんは、別のところで「お会いしたことがあるんですけど」。
そして次は、The Doorsの「Crawling King Snake」(1971年、6thアルバム『L.A. Woman』/この年に亡くなったジム・モリソンの遺作)。
この曲はオリジナルはブルースで、ほかにもさまざまなミュージシャンがカバーしている。
テ「10代の頃、田村と部屋を暗くしてジミヘンとか聴いてたんだけど、ドアーズもさ、お酒飲めないからコーラをチビチビやりながら聴いてたんだ」
マ「なん、ヤバイ感じだよね」
テ「これがロックだ!みたいなのを感じてたのを思い出した」
マ「初期のツェッペリンとか、大人な感じとか」
テ「10代のオレたちには十分に大人でした」
★ヘビ年のスピッツ年表
2013年、46歳。
マ「これはもう、すごい最近だね。何やってたんだろう。ツアー、またやってる?」
奥田民生さんの「さすらい」をカバー。
2回目?の「亀の恩返し」に参加(ココ)。「いきものがかりとか出てた?」
ライブはあまりやってなかった??と発言
ドラマ『あまちゃん』の年で、ドラマにはまりすぎたYO-KINGが「夏のイベントで、あまちゃんのコスプレで出てきたんだよ」と草野くん。
テ「ロックロックだね」
草野くんの笑い声。
半沢直樹の「倍返し」が流行った。テ「え、半沢ってそんな前? この前みたいな気がする」
あとで「大変な訂正」、テ「大事なライブやってた、横浜サンセット」(コチラ)
(忘れちゃダメだね~)
次の曲は、Duran Duranの「Union of the Snake」(1983年、9thシングル/1983年、3rdアルバム『Seven and the Ragged Tiger』)。
二人が高校生の頃、ラジオからメチャ流れていた。
テ「オレはデュラン・デュランなんて聴かないって素振りしてたけど・・・聴いてました。流行ってたよね」
マ「女の子のファン多かったしね。聴かなきゃっみたいな雰囲気あった」
テ「曲はよかったしね」
マ「ニューロマのイントロがちょっと懐かしい」
そして漫遊最後は、David Coverdaleの「Whitesnake」(1977年、ソロデビューアルバム『Whitesnake』)。
「最後はやっぱりコレなんだよ」
で、この曲名がきっかけになって「Whitesnake」というバンドになっていった?
テ「かもしんないね」、マ「正確にはわかんないんですけど」。
David Coverdaleと言えば、「Deep PurpleからWhite Snakeのボーカル」だけど、この曲はその間のソロ時代の楽曲。
David Coverdaleの特集をやったが(ココ)、マ「初期の曲って、あんまり配信とかサブスクになくて」。
この曲も、ボックスセットに入っていたそうです。
(もっと聴けるようになったらいいな)
●メッセージコーナー
「SPITZ NOW!」でテツヤくんのヒミスタツアーの衣装を見てうれしかったというリスナーさんから。
「ステージ衣装を自身でデザインしたいと思ったことは?」
テ「あれ、オリジナルなんだよ」
今作ってくれている男性の服が「もともと好きで。で、衣装つくってもらえないかな?と頼んだ」そうです。
で、その彼に何着か作ってもらって、「その中から気に入ったものを着させてもらってる」。
マ「すごい似合ってるし、ステージ映えもしてるよ」
(ホントホント)
テ「あれ、いいんだよね。ありがとうございます」
特集の終わりに。
テ「スネークは(曲選びに)苦労しなかった」
マ「スネークはロックなんだよ。今後、イノシシとかなさそうな気がする」
テ「今後、ホントに大変なの、いっぱいありそう。スピッツでもたくさん作っていかないと」
テツヤくんは、「ヘビ、基本的にあんまり好きじゃない。ヘビ柄は好きなんだけどね。矛盾してるけど」(苦笑)
そして今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」(1992年、18thシングル/作詞:秋元康、作曲・編曲:後藤次利)。
(今日は、「正夢」のアウトロで。ここだけで、心が震えます)
マ「久しぶりに聴いたんだけど、すごいバブリーな感じがするね」
ガラガラヘビはプレイボーイのメタファーで、それを子どもに歌わせたりしてて、「当時もオレ、大丈夫なのかな?って思ってた。今テレビで流すのはアウトだと思う」。
テ「ロック大陸で流して大丈夫なの?」
マ「ラジオは大丈夫だと思うけど、テレビでは今流せないんじゃないかな?」
テ「比較的、ヘビってそうだよね」
マ「秋元さんの昔の曲ってそういうのあるよね。ま、時代のドキュメントとして聴いていただければ」
マ「今日は『スピッツメンバーと漫遊記』、テツヤと一緒にお届してまいりました」。
毎年恒例の干支にまつわる曲。
来年は「午年」。
マ「バンドは結構いるんだよ、Crazy HorseとかWild Horsesとか」
曲は?
テ「スピッツん中にあるかな」
マ「馬はないと思う」
作るか、早めに・・・などと。
「走れコータロー」は候補?
一年かけて、がんばって探してくれるそうです。
そして来週も、新春恒例、「スピッツメンバーと漫遊記」。
順番は「最近、固まってきたようですが」。
テ「そうだと思うよ」に草野くんの笑い声。
ってことは・・・。
「草野さん、夢に白ヘビが出てきました」」
テ「どうもありがとうございました。ニョロ・・・ニョロ・・・」
(いつもながら、力の抜けた親しい者同士の会話に、寒さもイライラも不安もいっとき忘れられた、いい時間でした)