新宿西口の、今だけ広い空

2024.03.23（金）



　最近は新宿経由でどこかに移動するというように、私の新宿は地下の通過駅になり下がっている。
　「かつての私には、新宿は庭みたいなものだったのにね」（笑）と地方出身の友人に送ったら、「一度そういうこと、言ってみたかったわ」と返ってきたけど。

　昨日は墓参りのあと、ひさびさに地上に出て、東口から大ガードをくぐって甲州街道に出てみようということになった、
　「人が多いね～」「以前はぶつからないように歩くのが得意だったのに、もうダメだわ」
　などと言いながら西口広場に差し掛かったら、「え、何、この青空！」と二人で声をあげる。
　小田急デパートが解体されることはもちろん知っていたけど、地上に出て確認しようとは思っていなかったなあ。
　　
　これはハルクの前から撮影。
　西口から、東口のルミネエスト新宿が目に入るなんて！
　（新宿ステーションビルのときからお馴染みです）
　「あれは、代々木のドコモビルだ！」

　そして、こちらは西口広場の対面にある、明治安田生命新宿ビル解体後の工事現場の前で撮る。
　　
　空が広い！
　でも何年かあとには、また様変わりした都会の街が出現するんだろうな。
　スマホで撮影していたら、何人か高齢の人たちが足を止めて眺めていた。
　人の数だけ思い出があるはずだし、あの人たちの知っている新宿は、また違う顔をしているのかもしれない。

　甲州街道を３駅分歩いて、かつてよく終電に乗り遅れて歩いたなあと思い出に浸りつつ、今でも空だけは広いわが街に戻ってきた。
　そんな午後でした。


　私のiPhone。
　一点だけ、イマイチ設定がヘン。いろいろ試してみるのは悪くない時間。
　ま、使う上では今のところ問題ないから、そのうち気が向いたときに再チャレンジするか・・・。


　寒さが戻ってきて、うちの近くのヨメイヨシノたちの蕾はかたいまま。
　ベランダのアジサイは、若い葉たちが健気に寒さに耐える。
　いただいたミニバラは、陽射しの中で少しだけ揺れている。
　　　
　春は待たれるけれど、ここは大丈夫。
　今か今かと春の早い訪れを待っている場所に譲ろう。