2023.11.12
SPITZ JAMBOREE TOUR ’23-’24 “HIMITSU STUDIO”
at Kアリーナ横浜
☆セットリストをあげています。
これからアリーナツアーに参加される方は、どうかここまでで。
念のため。
曇り空の夕暮れ、ひさびさに日曜の人込みを体験しつつ、駅前から「Kアリーナ」の正面入り口が見えるのに、10分以上?かけて到着。
10年近く前に「横浜アンパンマンこどもミュージアム」を訪れたとき、周囲の光景はこんなじゃなかった!とびっくり。
この前の豊洲といい、時代に置いていかれてる?感におしつぶされないように、Kアリーナへの道を急ぐ。「ひや~、ヒルトンホテル、すご~い」とか・・・。
出かける前にPCの「HIMITSU STUDIO TOUR」のフォルダを確認したが、「ひみつスタジオツアー」の「ホールツアー」に落選すること45回(行ける範囲を東北、関西まで広げて)、ベルゲンもホール狙いだったので✖。こんなことは長~いファン生活で初めて。今回のアリーナは息子02の同行者として行けることになったので。
息子のパートナーも、この位置は絶対に譲ってくれるので、ホントにありがたく、貴重な夜になりました!(すみません、私の個人的な事情ですが、どうしても45回を記録しておきたくて(笑)。
でも、とくにメディアに積極的に出ることもなく、ほぼアルバムとライブだけでどんどんファンを増やしていく彼らには、脅威と賛辞の気持ちを贈りたい! 誇らしい気持ち! 悔し涙は忘れました!
すれすれに着いたので、急いでLebel 5 まで上がる! 広いわりにはすぐにたどりつけてわかりやすい。
席について、おお、ステージは遠い!(笑)。
そんなことはいい。ここにいられることだけで満足。見えなくても聴こえればいい。珍しくいい子のワタシ。
(東京周辺のスピッツライブは今回の同行者と何度も参加したので、「前から5列目もあったね~」「1列目草野くんの真正面もあった!」「それ以外はだいたい、こんなだね」などなど)
セットリスト
01 めぐりめぐって
02 ときめきpart1
03 けもの道
04 跳べ
05 紫の夜を越えて
06 大好物
07 チェリー
08 青春生き残りゲーム
09 手毬
10 i-O(修理のうた)
11 正夢
12 楓
13 サンシャイン
14 未来未来
15 夜を駆ける
16 俺のすべて
17 美しい鰭
18 オバケのロックバンド
19 甘ったれクリーチャー
20 8823
21 涙がキラリ☆
encore
01 夕日が笑う、君も笑う
02 1987→
夏のイベント以来の、ライブ開始寸前の独特の高揚感を味わっていたら、メンバー登場。
オープニングが「めぐりめぐって」! それで一気に盛り上がる。
アルバムのラストの曲って例外はもちろんあるけれど、2000年以降?盛り上がる曲が多くて、とくに『醒めない』以降の3曲が私にはスルメ曲で、「めぐりめぐって」のイントロだけで、何かが込み上げてきた。まいったなあ・・・。
そして、1曲目で「音がクリア?」「こんなにボーカルの声がはっきりしているアリーナ規模の会場ってあった?」。
全体的にバックのサウンドがもっと迫ってきてもいいのでは?なんて思うところもなくはなかったけど(場所によって聴こえ方も異なるだろうし)、でも少なくともボーカルの声が最後までクリアで、力強く美しいところも、かすれたところもちょっと苦しそうなところも、平等に届いたような気がする。ボーカル、大変?
そして、いつも称賛する照明がまたまた進化。
色数は抑えて、光線の本数とかわいいライトの数が眩い。
光線の交差と繊細な動きがこんな上までもたっぷり届いて、この高さでこそ味わえる美しさだよ、とアリーナのみなさん伝えたい(笑)。
この曲でこの照明~とすごく感動したんだけど、終わってみたら記憶があいまいで、ここには書けないけど(悔しいなあ)。
大好きな、大・大好きな(しつこい)「夜を駆ける」の照明は、以前は曲途中で下から白い泡?が少しずつ湧いてきて、それが天井まで広がって覆いつくすところをついつい見上げて見とれていたけれど、今回は泡は登場せずに静かに光線が重なり合って、これもまた味わい深いものだった。
「夜を駆ける」は世紀の名曲・・・です。
スクリーンは大画面ではなく、いくつかの大小さまざまな縦長のスクリーンに、さまざまなアングルからとらえたメンバーの表情、動き、手元がくるくる変化して見せる。カメラワークがお見事。
ステージを囲むようにそれぞれが角度をつけて置いてあるみたいで、客席のどこからもどれかがちゃんと見える配慮がされているんだろう。
「ここで﨑ちゃんのプレイが見たいんだよね」「ここはベースでしょ!」「ギターソロの手元が見たい」というこちらの希望を吸い取ってくれる、アリーナだからこその演出が際立っていた。
Level 5からは、小さいスクリーンでは表情まではわからなかったけど。動くベーシストと、ドラムプレイの手の動き、テツヤくんの手元、草野くんの横顔は、見えたかな。
モノクロのもあって、それもステキ。
どの曲だったか、曲のリズムに合わせて画面が上下して(わかりにくい?)、その動きも楽しかった。どの曲だったけなあ。
アリーナじゃない客席も、それぞれにステージ正面、のような感じで、脇からのぞき込むというような場所はなさそう。
衣装も、イマイチわからなかったかな。
草野くんは模様があるシャツ? 鮮やかなのかな・・・。不明。
田村くんのサロペット、お似合い。ちょっとかわいかったな。
テツヤくんは、白いベレー?を斜めにかぶって、服も白っぽい?
﨑ちゃんは黒の半袖? ノースリーブ?
・・・って、これではわかりませんね。すみません。よく見えなかったので(-_-;)。
アルバム『ひみつスタジオ』からの楽曲たち。
じっくりホールツアーを経てきたから、きっとメンバーのなかではそれなりに安定したプレイだったんだろうな。どれも心に沁みてきます。やっと生で聴けたー!!
「めぐりめぐって」と「けもの道」にはさまれた「ときめきpart1」のイントロのかわいいこと!
サビの「ときめいて 初めて? 怖いくらい♪」のボーカルの声の艶やかなこと!
「初めて?」と「?」がつくことを知ってから、よけいにいとしく感じられる歌詞。「楓」の「き~こえる?」と同じ。
「跳べ」・・・ああ、聴けてよかった、大満足!
バックのサウンドに促されるように、ボーカルの声が弾む。
スカパーの番組で、「自分たちだけでアレンジしたら、みんなこんな感じの曲になる」と言ってたっけ。彼らの得意な、そして好きな音楽。
ふっと、こんな感じの曲であふれているアルバム、聴いてみたい気になったりして。
「紫の夜を越えて」の曲のテーマの広がりが、こういうアリーナにすごく合う。
「画面の向こうの快楽 匂いのない正義♪」の歌詞もちゃんとこの耳に届いて、今の世界を振り返る。
「大好物」の、狭いけれど温かい営みを表すような優しいリズム。
先行で聴いていた曲はどうしてもアルバム内で浮いちゃうように感じることが多いけれど、こうやって聴くととても新鮮。新たな発見。
「手毬」、ライブで聴きたかったので満足。
「i-O(修理のうた)」のキラキラしたイントロが聴こえてきて、スクリーンにi-Oくんが映し出されて、ちょっと涙ぐみそうになったワタクシです。暗い部屋でアルバムを聴くと、最初に流れるこのイントロで乾いた胸の中に溢れるものがある。それをライブで体験できた。
演奏もすごく丁寧で優しい。
そして「未来未来」は、ライブでどんなだろうと想像を巡らせていた楽曲。うれしい。
これ、何度もライブで繰り返して、もっともっと高みに行ってください。(と強くお願い)
絶対セットリストから外れることはないだろうと確信していた(笑)「美しい鰭」と「オバケのロックバンド」。
クールなはずの同行者は帰り道、「オバケのロックバンド」について、「いいよね。あれ聴くと、ちょっと涙ぐみそうになる」と言っていたっけ。なんかわかる。メンバーをイメージして作ったという歌詞もそう。
フロント3人がマイク前に立って演奏しながらコーラスする、後ろから包み込む﨑ちゃんのドラム・・・。いいよなあ。
スクリーンに同時に映し出される4人の映像・・・。やっぱりもうちょっと鮮明に見たかったかな。
わがままを言わせていただけるなら、「さびしくなかった」も「讃歌」、そして「祈りはきっと」も、いつか必ず聴きたい。「讃歌」なんて、きっと泣くと思う(笑)。
「Sandie」は一応ゴースカで聴いているけど、あのときは新曲だ~というだけで興奮してすっかり忘れていたし、「アケホノ」は「ロックロックこんにちは」で演奏してくれたけど、いつかまた聴けますように。
懐かしい曲もうれしかった。
「ファンあるある」で恥ずかしいけど、「私のためのセットリスト?」なんてね。
「甘ったれクリーチャー」は、イントロの重いギターだけですでに会場は盛り上がる。カッコいい~。
長い間、ファンクラブイベントのゴースカにリクエストし続けて叶わず、ようやくココでセットリストにあがったとき「今まで演奏してこなかった理由?・・・忘れてたから」「(活動が長いから)いろんな曲があるしね~」に”びっくらこいた”私です。
それ以来、この存在をメンバーたちもスタッフも再認識したのか、「ロックロックこんにちは」20周年や2018年の「新木場サンセット」でセットリストに選んでくれるようになった。
今回も、本編のラストあたりの定番曲「8823」の前にしっかり居座ってくれた。ギターもベースもドラムもみんな重くて、なんて心地いいんだ。
そして最大の驚きは「青春生き残りゲーム」! 草野くんも「20年ぶり?」と言ってたな。
「ロック大陸漫遊記」で﨑ちゃんがゲストのとき、草野くんが「ちょっぴりタイムマシン」でこの曲のイントロを弾いたら、﨑ちゃんが「来たね~」と言っていたっけ。
スピッツが『ハヤブサ』で再度飛び立つ少し前のモヤモヤ時期にリリースした『99ep』には、この曲や人気の「魚」が入っている。
この歌詞が若くて青くてスピッツらしくない程度でやさぐれてて、サウンドには作りこまずに粗削りな部分が残っていて、ホント、泣きたいくらい懐かしい曲。
そしてアンコール1曲目の「夕陽が笑う、君も笑う」。
これも、かなり長いことライブで聴いた記憶がない。
弾むサウンドとかわいい歌詞。
サビの「夕陽が笑う 君も笑うから 明日を見る♪」のところの安定の低音とちょっとつらそうな声。すべてがいいのです。
こういう曲を、ベテランバンドが昔の若いころの曲を演奏する、ではなく、懐かしい曲だけど今のオレたちが演奏するよ、というところが、われらがスピッツの真骨頂です。(ファンあるあるの身びいき?)
「けもの道」「8823」はじめとするライブ定番曲や、初めてライブに訪れた方への「涙がキラリ☆」や「チェリー」「楓」やなどのヒットシングル曲、「正夢」や「サンシャイン」などの長く愛される名曲たち。
スピッツのライブはいつも上質なびっくり箱です。
そういえば、「夜を駆ける」の余韻に浸っていた私を襲った「俺のすべて」のイントロの短いドラム!(あの短いドラムで会場が一気にヒートアップ)
私には、驚きの、そしておもしろいセットリストの流れだった。
田村くんが縦横無尽に走り回っていたし、草野くんが階段を下りて客席にほんのちょっと近づいていた。
テツヤくんが演奏に終始する静かな立ち姿。
最後の﨑ちゃんの激しいドラミングでは、Level 5 の席からも千手観音のようなプレイが垣間見れた。
そしてラストが、正真正銘のラストが「1987→」。
こんなラスト、もう最高!
オープニングが「めぐりめぐって」で、大ラスが「1987→」なんて!
バンド、スピッツのテーマを示すような曲にはさまれて、私はこのライブを楽しんだんだなあ、と勝手に感動していました。
覚えている限りのMCは、コチラから。
お時間があれば・・・。