2020.03.22 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
オンエアよりもかなり前の段階で収録をしている当番組。だから収録の時点では、放送されるときに新型コロナウィルスの問題がどうなっているのか、まったく読めない状況下にいる、と。
イベントや花見の自粛要請などもあり、そして、スピッツのツアーも、初っ端の甲府・高崎は延期。
世の中的には大変な時期だけれど、ちょっと楽しい気分で乗り越えていけたら・・・、と。
そして、今日のテーマは、「春ソングリクエストで漫遊記」。
冬の間リクエストを募っていた「春ソング」。たくさんのリクエストが届いたそうです。
そんなにないのでは?と思っていたけれど、「オレの知らない曲もあって、リクエスト回は勉強になります」と。
オンエア曲
01 春の歌(スピッツ)
02 春咲小紅(矢野顕子)
03 ハル(ザ・クロマニヨンズ)
04 Snow Brigade(Mew)
05 はるのうた(D.W.ニコルズ)
06 春の香りに包まれて(The Songbards)
07 You've Got A Friend(Carole King)
08 春だったね(よしだたくろう)
漫遊前の一曲、「スピッツで春ソングと言えば、これかな?」ということで、「春の歌」(2005年、11thアルバム『スーベニア』/30thシングル)。
これか「ただ春を待つ」かな?と思っていました。
聴き慣れてしまっても、改めて流れてくると、ほんとうに気持ちのいい曲。バンドサウンドに気持ちを後押しされる感じ。
草野くんのアコギの力強いシャカシャカした音を支えるエレキのかっこよさ、ベースのうねりのメロディアスな感じ、ドラムスの音が迫ってくる感じ。
曲のカタマリで好き!と言えばいいのかな??
そして最初の曲は、「曲と映像がマッチした時代の名作」、矢野顕子の「春咲小紅」(1981年、ソロ4thシングル)。
カネボウのCM曲なんですね~。
(この曲、もちろん知っているけれど、CMで流れていたころ、個人的にまったく余裕がなくて、テレビも音楽も、きっと無縁だったんだな、ワタシ。ずっとあとで知りました)
こんなCM。
(CM) 1981 (矢野顕子 - 春咲小紅)
ロケ地は中国の桂林。「まだ中国に旅行に行くのは珍しかった時代なんじゃないかな?」と。
リクエストされた方は、「普段はすっぴんだけど、このCMに誘われてミニミニの口紅を買った」「ちゃんとメイクして、遠くまでお出かけしたくなります」と。
作詞は糸井重里、アレンジはYMO。
次は、ザ・クロマニヨンズで「ハル」(2012年、6thアルバム『ACE ROCKER』)。
リクエストされた方は、「クロマニヨンズの中で一番好きなアルバムの中の一番好きな曲。ブルーハーツを思わせる。とにかく歌詞がいい。せつなくてほろっと涙が出てくる」と。
草野「そうですよね。ブルーハーツの熱かったころの雰囲気がありますよね」
このストレートに胸に迫る言葉と、どこか優しい声。
次は、Mewというバンドの「Snow Brigade」(2003年、4thアルバム『Frengers』)。
冬っぽいタイトルだけれど、歌詞に「スプリング」が入っている。「除雪隊のように雪を掘りまくってほしいものを執念深く探しだす人」を歌っているんだとか。
サビでは「君をどこかで見つけて、君をどれだけ好きか教えてあげる ぼくの除雪隊から逃げることはできないよ」と歌っているそうだ。うーん、たしかに・・・。これだけきくと、ちょっと怖いような・・・。
Mewはデンマークのバンドで、草野くんもはまっていた時期があったとか。「音はパキッとしているんだけど、サウンド全体としてはドリーミーな感じ。ほかにはちょっとない・・・」と。
(ホントだ。演奏はハードだけど、歌や声やサウンドとのアンバランスがおもしろい)
次は、D.W.ニコルズの「はるのうた」(2018年、4thアルバム『HELLO YELLOW』)。
「自分にとっての春ソングは、スピッツの初ライブで聴いた『春の歌』」と言うリスナーさん。D.W. ニコルズの「はるのうた」は「日常のふとしたことを切り取ったり、もやもやをリセットしてくれたりして、現在の自分の気持ちに気づかせてくれる」曲だそうだ。
草野「D.W. ニコルズの曲って、暗めなのもあるんですけど、全体的にぽかぽかした気分にさせてくれますよね」
「はるのうた」のMV。
D.W.ニコルズ「はるのうた」Music Video
そして、D.W. ニコルズのドラマーの方が・・・。
https://twitter.com/ipippigrpi/status/1241697136166596609?s=11
次は、The Songbardsの「春の香りに包まれて」(2019年、アルバム『CHOOSE LIFE』)。
The Songbards、草野くんも知らなかった若いバンドです。
2017年に結成された神戸出身の4人組のバンド。「UKロックに影響を受けたグッドメロディーと詩的な歌詞、美しいコーラスが魅力」と。
リクエストされた方は、「厳しい環境下で歌う春」がとてもいい、と。
スピッツのように、天邪鬼な4人組らしいぞ(笑)。
草野「このバンド、いいですよ。シンプルな感じと残響が、好物ですね」
ザ・スミスやエコー&ザ・バニーメンなどの80年代のバンドに通じるものもあって、「おじさん受けもいいと思います。メロディーもいいしね」と。
(おばさん受けもいいかも(笑)。心地よい知性を感じさせる雰囲気と、懐かしさもありつつのわかりやすいメロディー、声・・・みんないいなあ。私の「おばさん耳」にはOfficial髭男dismはちょっとおしゃれすぎてイマイチなのですが、このバンドはギターバンドだし、す~っと入ってきました。アルバム、聴いてみよう)
去年リリースしたアルバム、「最高でした。影響受けそうだから、聴きすぎないようにしなくちゃ。なんか人気、出そうね」と、最高のコメントです。そして、「シンプルなバンドサウンドで突っ走ってほしいなと思いました」。
こちらは、アルバム『CHOOSE LIFE』の「Inner Lights」のMV。
The Songbards - Inner Lights (Official Video)
そして、The Songbardsの上野皓平さんが・・・。
https://twitter.com/koooohey51g/status/1241730512776912897?s=11
最後は、Carole Kingで、知らない人はいない? 「 You've Got A Friend」(1971年、アルバム『Tapestry』)。
この曲に励まされるというメッセージに、「キャロル・キングの声には、そういう周波数がありますね」と。
『とげまる』のマスタリングでアメリカにいたときに、キャロル・キングとジェームス・テイラーのライブに行ったとか。アリーナで、回転するステージでのライブだったそうで、「すごくよかったですね。若いころと変わらない声で・・・」と。
以前に草野くんは、キャロル・キングの「It’s too late」だったか、当時誰もが「この曲はすごい!」とか「好きだ!」とか言うのに辟易して、あまり好きではなかったと、どこかで言ってたな。曲がどうとかそういうことではなく・・・。それくらい支持されていた曲だったということか。
(好きだったなあ。アルバムも声も歌詞も、すべて。聴いていると、いろんな光景や当時の気持ちの揺れがよみがえる。久しぶりにアルバム、聴いてみよう。でもちなみに私は、この曲はジェームス・テイラーのカバーが大好きでした)
君の友達 :ジェームス・テイラー / You've Got A Friend :James Taylor
(ロック娘だったワタシがちょっと横道それて心を焦がした(笑)ジェームス・テイラーでした)
最後に草野くん、「この曲は、winter, spring, summer and fall … ということで(四季を通じて)ずっと友達だよ、という意味なので春ソングというわけではないのですが、あったかい曲ということで許可します」(笑)と。
特集の最後に。
「リクエストの回は2週にわたってやったほうがいいかも」というくらいたくさんのリクエストが集まったようです。
(楽しい、ステキな回でした!)
そして最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
ZO-3で「オケラ」かな?
そして曲は、よしだたくろう「春だったね」
ロックじゃないからと外したけれど、あまりにリクエストが多かったので、このコーナーで、と。
インタビューで、「君が思い出になる前に」の歌詞は、この曲からの影響を受けて・・・と語っていましたね、そういえば。
2番の「僕が思い出になる頃に 君を思い出にできない♪」にインスパイアされて、「君が思い出になる前に」が誕生したと。
(すっごい昔、まだ全国区ではないけど広島になんかすごいのがいるよ・・・という噂で聴いて、そしてのちに手に入れた『青春の詩』と『人間なんて』は衝撃でした)
そして来週は? 「イカしたライブ音源で漫遊記」。
新型コロナウィルスの影響でイベントやライブが延期や中止に追い込まれる中、せめて雰囲気だけでも・・・と、すてきなライブ音源をチョイスしてくれるそうだ。
そして、4月からは各ラジオ局の番組改編に伴って、「ロック大陸漫遊記」も放送の曜日や時間が変わるラジオ局もあるかも。
「ロック大陸に行ったのに、草野さん、いないじゃん」とならないように、HPなどで確認してください、ということです!