2009年12月31日 (木)
これまでの暖かさがウソみたいに、外は北風。
日本海側や北日本では大雪らしいし。
今年もいろいろありがとうございました。
ウダウダなレポを読んでくださった皆さん、メールをくださった皆さん。
なかなか先が見えない細い道の毎日だけれど、せめてかすかな光でも見え隠れする新しい年でありますように。 (祈っているだけじゃダメなんだよな)
ここから、大晦日にはまったく関係ないお話を!
■削除されそうな 「名前をつけてやる」
知り合いの50代の男性。仮にNさんとしましょう。
いわゆるビートルズ世代の彼は、音楽に対してとても柔軟な人で、基本的にはロック系が好きだけど、「いい曲だ」と思えば演歌だってOK。
アネサ・フランクリンはずっとファンで、一方MISIA のアルバムは全部もっていて、ときどき「宇多田はいいな」と言ったり。
洋楽のバンドはいつもチェックしていて、WEEZER をいち早く「おもしろいよ」と教えてくれたり。
自分の仕事場にはいつもJ-WAVE がほどよいボリュームで流れていたりする。
それでも日本のバンドにはあまり食指が動かなかったようなんだけど(ビジュアル系も含めて、一応聴いてはいるんだけど)、ここ数年、イベントなんかでスピッツを聴く機会があったらしく、「CD貸してくれる?」と言われたのが今年の春。
就職をした彼の息子が父親にiPodをプレゼントしてくれたらしく、今まで聴いてたCDだけじゃなく気になるアーティストにもチャレンジしようと思ったのかも。
とりあえず「最新アルバムでしょ! 『さざなみCD』を聴いて今のスピッツがいいと思えないんなら、ほかのCD聴いてもしかたないし」という強気な(笑)私の言葉で「さざなみCD」を借りていきました。
あの年代の人ですから、なかなか素直に「いいねえ」とは言わないけど、結局、その後「三日月ロック」「スーベニア」「ハチミツ」「ハヤブサ」を借りていったのだから、気に入ってしまったんでしょう。
「夜を駆ける」の歌詞を熱く語ると、「ああ、いいねえ」とまで反応するようになりましたから。
いよいよスピッツのルーツ?の初期三部作を、と思い、そのあたりの話を始めたら、すでに「名前をつけてやる」は息子からかりてiPodに入れたとのこと。
「いいでしょ、『名前をつけてやる』。名盤だとか、いちばん好きっていうファンもいるのよ。『プール』の不思議な世界とポップなメロディー、どうだった?」
という私の言葉に、
「一回聴いたっきり。朝元気に仕事行きたいのに、『ウサギのバイク』で出鼻をくじかれた(笑)」と申し訳なさそうに。
「ああ、いいバンドなのに、やっぱりデビュー当時はこんなだったんだ」ってさ。
それだけじゃなく、「このアルバムはiPodから削除しようか迷っちゃったよ」と、あらら、「笑って人を斬る」的な不気味さ、不敵さ。
「ちょ、ちょっと待ってよ…」慌てるワタシ。
そう言えば彼の息子は「スパイダー」でスピッツファンになったんだけど、その後アルバムをさかのぼって聴きたいと私の「名前をつけてやる」を借りていって、そのうちの4曲しかMDにいれなかったヤツだったっけ。今ではそれを「恥じて」いるけど。若気のいたりって。
キミの父親も同じようなことしてるよ、息子の責任でどうにかしなさいよ、と言いたい。
頼むから、性急に削除しないで、あと何回かアルバム聴いてみてよ。
それがちょっと心残りな大晦日です。
すいません、こんなシメで。
来年もこんな感じで、よろしくお願いします。
せめて優しい光を見つけられる一年をつくりたいものだと…、少しはポジティブに。
フム、たしかに「ウサギのバイク」を出勤前に聴いたら、「元気に仕事場に行く」より、どこか横道にそれていっちゃいそうだけど…。
では、よいお年を!
これまでの暖かさがウソみたいに、外は北風。
日本海側や北日本では大雪らしいし。
今年もいろいろありがとうございました。
ウダウダなレポを読んでくださった皆さん、メールをくださった皆さん。
なかなか先が見えない細い道の毎日だけれど、せめてかすかな光でも見え隠れする新しい年でありますように。 (祈っているだけじゃダメなんだよな)
ここから、大晦日にはまったく関係ないお話を!
■削除されそうな 「名前をつけてやる」
知り合いの50代の男性。仮にNさんとしましょう。
いわゆるビートルズ世代の彼は、音楽に対してとても柔軟な人で、基本的にはロック系が好きだけど、「いい曲だ」と思えば演歌だってOK。
アネサ・フランクリンはずっとファンで、一方MISIA のアルバムは全部もっていて、ときどき「宇多田はいいな」と言ったり。
洋楽のバンドはいつもチェックしていて、WEEZER をいち早く「おもしろいよ」と教えてくれたり。
自分の仕事場にはいつもJ-WAVE がほどよいボリュームで流れていたりする。
それでも日本のバンドにはあまり食指が動かなかったようなんだけど(ビジュアル系も含めて、一応聴いてはいるんだけど)、ここ数年、イベントなんかでスピッツを聴く機会があったらしく、「CD貸してくれる?」と言われたのが今年の春。
就職をした彼の息子が父親にiPodをプレゼントしてくれたらしく、今まで聴いてたCDだけじゃなく気になるアーティストにもチャレンジしようと思ったのかも。
とりあえず「最新アルバムでしょ! 『さざなみCD』を聴いて今のスピッツがいいと思えないんなら、ほかのCD聴いてもしかたないし」という強気な(笑)私の言葉で「さざなみCD」を借りていきました。
あの年代の人ですから、なかなか素直に「いいねえ」とは言わないけど、結局、その後「三日月ロック」「スーベニア」「ハチミツ」「ハヤブサ」を借りていったのだから、気に入ってしまったんでしょう。
「夜を駆ける」の歌詞を熱く語ると、「ああ、いいねえ」とまで反応するようになりましたから。
いよいよスピッツのルーツ?の初期三部作を、と思い、そのあたりの話を始めたら、すでに「名前をつけてやる」は息子からかりてiPodに入れたとのこと。
「いいでしょ、『名前をつけてやる』。名盤だとか、いちばん好きっていうファンもいるのよ。『プール』の不思議な世界とポップなメロディー、どうだった?」
という私の言葉に、
「一回聴いたっきり。朝元気に仕事行きたいのに、『ウサギのバイク』で出鼻をくじかれた(笑)」と申し訳なさそうに。
「ああ、いいバンドなのに、やっぱりデビュー当時はこんなだったんだ」ってさ。
それだけじゃなく、「このアルバムはiPodから削除しようか迷っちゃったよ」と、あらら、「笑って人を斬る」的な不気味さ、不敵さ。
「ちょ、ちょっと待ってよ…」慌てるワタシ。
そう言えば彼の息子は「スパイダー」でスピッツファンになったんだけど、その後アルバムをさかのぼって聴きたいと私の「名前をつけてやる」を借りていって、そのうちの4曲しかMDにいれなかったヤツだったっけ。今ではそれを「恥じて」いるけど。若気のいたりって。
キミの父親も同じようなことしてるよ、息子の責任でどうにかしなさいよ、と言いたい。
頼むから、性急に削除しないで、あと何回かアルバム聴いてみてよ。
それがちょっと心残りな大晦日です。
すいません、こんなシメで。
来年もこんな感じで、よろしくお願いします。
せめて優しい光を見つけられる一年をつくりたいものだと…、少しはポジティブに。
フム、たしかに「ウサギのバイク」を出勤前に聴いたら、「元気に仕事場に行く」より、どこか横道にそれていっちゃいそうだけど…。
では、よいお年を!