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 K氏作管球プリアンプ完成 音の印象を書き加えました。

(表題画像は前型プリアンプ)

このアンプの前型モデルを愛用していました。大きさはこの2/3程の大きさ。
しばらく愛用していましたが、不具合が生じました。コンデンサーの劣化が進んだものと想像します。
修理を依頼したのですが、ラグ配線で蜘蛛の巣状になっているらしい。ハンダコテを入れるのも苦労するらしい、
なら、いっそのこと、使えるパーツであるトランス・抵抗類・真空管を再利用して、一から組み直すことにしたのです。


               正面

◯正面左側
3個のツマミの中央が入力セレクター
その左右のツマミが、音量調整用アッテネーター(10接点、固定抵抗式)
白と赤のRCA端子はアナログ入力、
2つの小穴はスマフォ等からのピンジャック入力端子

◯正面右側
ブレーカー式電源SW  
非常時に電源が落ちる。従って、このアンプにはヒューズがありません。ヒューズを原因とする音質劣化がありません。

◯上側
左側:真空管WE407Aによる全段差動回路 SRPP単段増幅回路
右側:電源トランス


                             前方斜め左上からの画像

K氏の製作品には見栄えにも強い拘りがある。
見栄えも性能の一つと考えているようです。
目に付くのは革張です。アルミシャーシの加工傷を隠すこともできます。
放熱と言う意味では革は断熱性が高いので芳しくない。
放熱部である真空管・電源トランスを本体の上に配置して、この問題を解決しています。

余談:古い真空管アンプは見た目を重視し、木のケースに収められているものがあります。放熱量の多いパワー球を使っているものはウッドケースを触ると熱くなっている。
真空管は熱に強いにしても、そこに同居するコンデンサーにとっては劣化の原因になります。ウッドケースが外せる場合は外して使いましょう。
真空管パワーアンプの安全保護用に金属ケースを被せることは多い。放熱を妨げて、パーツの劣化を招く。外せるものは外した方が良いと考えます。

美しい造形の作品からは美しい音が出る。
製作者の愛情が作品の表情に出るのでしょう。


            側 面

側面は黒塗装 黒漆仕上げとしたかった。
WE407Aの黄色文字が可愛い

                 背 面

◯入・出力端子
手前から順に

・出力端子
赤・白RCA端子 1組
バランス端子  1組

・入力端子
赤・白RCA出力端子 2組
バランス端子  1組

◯現在の接続状況
・バランス出力端子 → バランスケーブル → 全段差動300B入力端子
・RCA入力端子① ←   RCAケーブル ←   フォノイコライザーアンプ
・バランス入力端子 ←   バランスケーブル ←   DAC(DAコンバータ)

特徴
 全段差動回路、バランス回路、固定抵抗を組み合わせたアッテネーター式ボリューム、使用真空管WE407A、信号部の配線はシルバー(テフロンチューブ)、電源SW(ブレイカー)

 信号の流れに関係ない部分は半導体を組み込み、送り出し側のパワーアンプの入力インピーダンス変動に強い回路にした云々・・・
 講釈はそれ位にして、早速試聴開始・・・・言うことはありません。
 コンデンサーのエージングはまだ、更に良くなると期待しています。
 未だエージング中ですが、音に力強さが増した印象。クラシックよりはジャズ向きかもしれません。
 何も音を出さない状態で、音量を一杯に上げても、残留雑音はほとんで聞こえない。
SN比の高さは圧倒的です。
音量調整は10接点のアッテネーター式ですが、ゲインが高いため、5接点位までしか使えない。音量の微調整が出来ません。負帰還量を増せば良いのですが、音が大人しくなりそう。良し悪しでしょう。

 さて、残るはプリ機能付きDACの完成を待つばかりです。

「K氏設計・製作のオーディオ品」

「麗しの真空管アンプ講座(K講師)」 最終回(第5回)の様子

全段差動300Bプッシュプル「メインアンプ」

他にK氏に依頼して作ったもの
DDC(DDコンバータ)、フォノイコライザーアンプがあります。

・関連項目 プリアンプ不要論??


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