モノラル録音をステレオスピーカーで聴く。
当然ですが、二つのスピーカーから同位相の音が出る。音は二つのスピーカーの中央に定位する筈ですが、音像はボヤッとボケる。器楽曲なら良い。2台のスピーカーから出る音は迫力がある。
女性ボーカルの場合はどうか。迫力はあっても、音像が・・・、折角の美人も興醒めです。
ステレオ録音の場合は中央にそれなりの音像を結ぶ。
人間の耳は意外に位相の感知能力が意外に高いようです。この位相差の錯覚を利用したのが疑似4チャンネルでした。今流の立体音響もこの応用なのでしょう。
音の広がり・奥行と言うのは位相差の検知能力で決まる。オーディオ機器の良し悪しの一つの指標はこの位相差の再現力によるのでしょう。同軸系のスピーカーはこの点では優れていそうです、
モノラル録音の女性ボーカル再生には左右のスピーカーの一つで聴きましょう。