神子屋の庭／いちじく

【神子屋の庭】

我が家の庭にはいちじくの木があります。
このいちじくの木はちょっとややこしい狭い場所にあり、もともと手入れの行き届かない我が家なので、剪定の具合にもよるのでしょうが、実の成り加減が年によってまちまちなのです。
でも、今年は結構たくさんの実を付けていて、熟して来るのを楽しみにしていました。

毎年そうですが、夏ごろに最初に一つだけ大きな実を付け熟します。
今年も早々にそれは収穫して、みみかと二人半分こにして食べました。
そして、夏の終わりごろにこうして他の実が熟れ始めます。
小さな丸く黄緑色のボールが、徐々に大きく膨らんでいき、タテにほんのり赤い縞々模様が出てきます。
それが膨らむと同時に色濃くなっていき、全体も赤く染まっていきます。
あっという間に食べごろを迎え、時には先客（アリさんたち）に越されてしまうので、熟れごろは一日中油断大敵です！

こんな間近に植物の変化を観察できる自分の家があるというのは、みみかにとっても本当に素晴らしい教育だとツクヅク感じます。
都会の子供たちは、赤く熟して切り取られパックに入ったいちじくしか知らないだろうなあ。

それに何より採り立ていちじくの美味しい～こと！
自然の甘さに香りに、もう幸せ気分満喫です！
何とも言えない柔らかさは買ったものでは味わえないなあ。
これからしばらくこの贅沢を頂ける事に心から感謝です！