図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
プログラムのつくり方(修正あり)
プログラムのつくり方 (以前投稿したものを修正した)
プログラムのつくり方 H29.7 石倉
1、考え方
① 自分がどうしたいかだけでなく、聞き手と共にあるように、相手の特徴や年齢に合わせる。
② 幅広く本を集める。プログラム係は、他の読み手の選書を見て、不足分を補うようにする。
③ おはなし会の目的を考える。図書館は、おはなしのじかんの目的を「所蔵資料を活用する」としてそれ以上は言わない。過去の経緯から、今は聞き手との交流が主な目的になっている。また、読書推進の目的であっても、子どもと心を通わせた結果、読書へのきっかけになればいいな、という謙虚さが必要だ。
④ 本だけ見比べた完璧なプログラムや、上手な読み方だけが聞き手に喜ばれるとは限らない。読み手の声や態度、聞き手の心、本の解釈など、人間のあいまいなところを認めて気楽にやること。
2、具体的な作り方。「基本型」と「応用型」について
①基本型
a 本の種類を把握する・・・「言葉系」「認識系」「創作物語系」「民話系」「科学系」など、本にはそれぞれ長さや特徴があるので、読み時間やジャンル分けを把握して、時間内に幅広く入るよう組み合わせる。
b 順番・・・それぞれの絵本の特徴から、本を料理に例えて並べる。小鉢→刺身→汁物→煮物→ステーキ→漬物→珍味→お茶、という一般的な順番を真似てみる。その絵本がステーキに当たるのか、煮物なのかなどと、自分の感覚に当てはめて並べる。実際はこれほどフルコースにはならないが、 メリハリをつけて軽いものと重いものを交互に当てはめる。体を動かすわらべ歌などで息抜きをする。季節が逆行しないようにする。「さよなら」などで終わる本は最後にする。
c 季節に合った本・・・全体の1~2割くらいあるといい。
d 作者・出版社・・・同じ作者が重複しないこと、外国の本も混ぜること。出版社が偏らないこと。
e 絵の雰囲気・・・線画(漫画風)、抽象・具象、コラージュ、写真、印象の強いもの弱いもの、画材の種類など、似た物が重複しないようにする。
f 登場人物・・・特に幼児向けの場合、動物・食べ物・乗り物など、主体となるものが重複しないようにする。
g 絵本のサイズ・・・大きい本や小さい本が混ざっていること。
②応用型
バイキングレストランのように好きなものを自由に並べる。プログラム係の裁量に委ねることで新しいプランを試す機会になる。個性が強く出るので、テーマを事前に説明して始める必要がある。例えば「同じ作者でまとめた」「花の本で揃えた」「とにかく変わった本だけ」など。ただ、自己満足のおはなし会にならないよう、1の「考え方」を押さえておくとよい。 以上
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