子ども手作り・結果

写真は、ほんぽーと案内ポスターに貼った、試作品ミニ舞台

「つくってあそぼう!かみしばいin ほんぽーと、黒埼」

1 ほんぽーと中央図書館(3時間3日連続)

延べ、子ども25(年少~4年生)、大人18、合計43

子どもの手作り紙芝居講座を 今までいろいろな施設でやってきましたが、ほんぽーとのビーンズルームは水場もあり机も広く、ここでもできると思っていました。
 夏休みの課題制作にもちょうど良く、電話申し込みの他に、当日「あら、めずらしいわ」と参加された方も多かったです。一日目に「おもしろい」とつぶやき、翌日お友達をさそってまた参加された方もあり、合計3組が複数回参加してくださいました。ありがとうございました。一人2作作った子どもも多かったです。
 大きいB4サイズと、はがきサイズ、どちらで作ってもいいですよという設定でしたが、ほとんどがB4サイズを希望されました。いちおう、はがきサイズに作れるように、ミニ舞台、はがきサイズのカード10枚も用意し、その他に板目紙5枚、他にチャックつき袋や説明紙をまとめて各自1セットにして用意しておきました。これが材料費300円です。

 作り方をざっと説明して、主人公を決めるあたりまで見回って様子を観察しましたが、ほとんどの方が問題なく作られました。4枚ものが多く、5枚、7枚というのもありました。「主人公って何?」と聞かれたので、「キャラクターのこと・・」と言うと理解できたようです。
 2日がかりで作った人が、後半、絵の具を使いだすのを見て、他の子どもも絵の具に手をのばしました。俄然、絵が面白くなります。保存しておきたいような絵も続々生まれました。一方、あまり絵の具を用意していなかった私はてんてこ舞いでした。きっとミニサイズ希望が多いだろうとか、絵の具を使うまではいかないだろうとか、思ったのが間違いでしたね。

 児童図書館なんだけど「子ども図書館」なんですよね。だから子どもの作った、子どもの身の丈に合った資料も必要なんだよね、市立図書館は子どもが作った資料がないじゃないか・・・・・と、ずいぶん昔に論文に書いたことが、頭の中にでーんと居座っています。今回も、コピー複製して図書館資料にしたい作品がたくさんありました。どうやってアプローチすればいいか、考えています。紙芝居は 子どもが参加できる子どものおもちゃなのですよね、おもちゃからいろいろ育っていくのですから。
 また、いくら私だけがんばっても、会員さんの協力がないと事業自体が成立しません。慣れた会員さんが出来上がりを読んでくれて、子どもが自分の作品を客観的に見ることができ、こども本人も満足した顔を見せてくれる、そんな場面を何度も見ました。早く終わってお迎えを待っている男の子のために、会員さんが館内探検に連れて行ってくれました。3日目は、黒埼用に作ったミニ舞台が売り切れてしまったので、私も会員さんも必死でミニ舞台を作っていました。
 子どもを何人も育てているお母さんは、いつの世も大変です。赤ちゃんを腰にしがみつかせて筆を洗ったり、抱っこひもでベッドかわりに寝かせたり、自分たちのころもああだったかなあ、と、ほとんど忘れています。こうやって涼しい公共施設で半日過ごせれば、意外とイケてるのかも。「家で絵の具は使えないけど、こういう所ならばどんどん使わせたい」という気持ちは、とてもよく分かります。


2 黒埼図書館(3時間一日)

当日の欠席があり、子ども8人(1~6年)。
 こちらは、はがきサイズで作ることにしました。机も普通の長机で、B4で何枚も描くのは時間に追われるようでもあり、去年はちょっと無理させちゃったかな、という反省からです。
 去年1年生で参加して、今年も来てくれた子もいてうれしかったです、ぐっと大人びて見えました。小さいサイズと去年みたいな大きいサイズとどっちがいい?と聞いたら、「大きいの」と即答でした。他の子も「大きいの」と次々と声を出し、主催者と共に
「そう・・・(^_^;)」。
 ともあれ、小さい画面なので、どんどんできる。一人2作作った子がほとんどで、リズムのある言葉、ナンセンス画面、作家顔負けの面白いものができました。
「一枚目の絵の裏に二枚目のセリフ・・・」と呪文のように繰り返して、間違いのないようにセリフを入れてもらいました。カラーコピーできれいに複製できたので、展示に使ってもらう予定です。
 ミニ舞台の背面は、強度を上げるために穴を開けなかったのですが、字が見えないのはいやだという声があったので、急きょナイフで開けました。アイ企画(雲母書房でも売ってるのかな?)「ちいさいかみしばい舞台」の既製品も2つ買ってあり、子どもの指にちょうどいいのか、意外と上手に操作していました。
 
3 大畑少年センターで、7月に小6と中1の女の子が作りました。
 これは近くの保育園で、実際に描いた本人が実演し、体験学習としました。
ポスカで書いたのですが、大きくはっきりとしたものは遠目も効き、子どもの一日を追った日記風の作品は、小さい子どもにとってストンと胸に落ちる感じがするのではないかと思います。
 「誰でも価値があるんだ・比べないで・仲良くやろうよ」・・作った子どものつぶやきがごく短い物語になっていて、本当に心のうちが表に現れるんだなーと思いました。こうやって、思ったことは言っていいんだという感覚が身についていきます。「紙芝居をすると人が変わる」とよく言われますが、私もそんな体験を積み重ねて来たのかも知れません。


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