展示

5月3日まで、ほんぽーと中央図書館で、「紙しばいのつくり方」として堀尾青史の仕事のパネル展示をしています。

タイトルパネルをせっせと作ったのは私です。構成も考えてみました。
いろいろな問題がありましたが、順次解決し、展示期間中も思わぬミスが見つかったりして、直したりしました。

私も数回、ほんぽーとに行ったのですが、なんとなく近くに行くと、いつもどなたかが展示をご覧になっている様子で嬉しかったです。
子どもが見ているところも見ました。
遠くから見ると、FKパネルの足もとが寂しいような気がします。何か飾れば良かったかな、と思いました。
堀尾青史は印刷紙芝居業界の方でしたが、やっぱりこれだよね、と街頭紙芝居の味つけもして、自転車舞台も飾ることにしました。
23日の実演も、この舞台を使ってやりました。

「脚色すること」や「宮沢賢治作品」のパネルでは、→マークをつけて、迷わずに次の画面をたどれるようにしました。それぞれはA4画面で小さいのですが、その分 近寄ってじっくり見ることができます。並べて一目で見られるというのは、意外と魅力的でした。画面だけを絵巻物で見るとこんな感じになるのでしょう。

「構図へのこだわり」では、『芭蕉』の何場面かを展示してありますが、白黒と彩色の画面を交互に出すという工夫を見ることができます。
絵本の「だいくとおにろく」の赤羽末吉も、白黒と彩色を交互に出して構成にリズムを作っていますが、この画家も同じような工夫をしたわけです。
こういうことは、自然発生的にいろいろな画家が思いつくことなのでしょう。

「演じ方」のパネルは、演じることに対しての堀尾青史の言葉が書かれたものでした。絵本の読み聞かせとの違いが一目でわかります。この言葉が記録された当時は、今ほど絵本の読み聞かせが盛んにされていたわけではないでしょうが、それでもきちんと違いを踏まえて語られています。違うことは違うのですが、今はそんなに厳密に「ああしろ、こうしろ」という時代ではないと思います。コンクールに出ようというのなら別ですが。
この文面が欲しいと仰る方もおられたので、カタログをコピーして差し上げることにしました。

展示枚数は60枚程度です。このくらいの密度と量が、図書館のエントランスでやるには重すぎず、ちょうどいいように思いました。

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