図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
子どもリクエストタイム提案書2
以前、子どもリクエストタイムについて図書館に提案しました。「図書館が決めるわけにいかない」とのことで、私からボランティア団体各位に提案するように、書き直しました。リクエストタイムの時間を1/3から1/2にし、「子ども」を「こども」にするなど、いくつか修正しました。
ボランティア交流会で配布していただけるようです。以下、その文書です。
2022年 5月
市立図書館・各読み聞かせ等ボランティア団体御中
新潟かみしばいクラブ
絵本の会がらがらどん 所属
石倉恵子
図書館おはなしのじかんに関する提案書
下記の通り提案します。各位におかれましては、ご検討をお願いいたします。
記
1 提案内容
市立図書館おはなしのじかんにおいて、実施可能な団体が「こどもリクエストタイム」を設ける
2 提案内容(こどもリクエストタイム)詳細
・作ったプログラムに付け加えて、子どもの希望があった本(紙芝居を含む、以下同様)を読む「こどもリクエストタイム」を設ける。リクエストタイムの時間は、全体の時間の1/2程度。
・ボランティアは、事前に提出するリストにリクエストタイム用の本を5冊以上加えておき、その中から希望する参加者の子ども(乳児の場合は保護者)に一人ひとつずつ選んでもらう。
・プログラムを作らず全てリクエストで構成するやり方は、すでに上記2団体で行われているので、全てリクエストでもよい。
・事前のリストになく、子どもが書架から持ってきた場合、その本を読むことも可能とする。
・子どもの意見が出ない時は、多数決や、わらべうたの「どれにしようかな」などをやり、参加者みんなで決める。それ以外の対応は各団体が話し合って決める。
・市の子ども条例対応事業として、「こどもリクエストタイム」をやっている団体もあることを広報する。
3 提案理由
・新潟市は子ども条例が公示された。子どもの人権である意見表明権を確保し、条例違反を避けるため。
・コロナ禍で子どもにとって息苦しい状態が続いている。より開放的なおはなしのじかんにするため。
・ボランティアが子どもの気持ちをそのまま受け止めることを通じて、保護者の育児不安を和らげ、子どもの自己肯定感を育てるため。
・当該事業の参加者が少なく、ボランティア活動に行き詰まりがある。市民に届くPRの言葉が必要だ。
・ボランティアが選書や読み方を必要以上に突き詰めることが多い。プログラムに流動性を持たせることで、突きつめる考え方を転換し、多様性を認めて寛容で持続可能な社会につなげるため。
・ボランティアの、幅広い知識や対応力・開拓精神を引き出すため。
4 背景
・上記2団体では、子どものリクエストに応じる聞き手選書型を2006年から始め、より子どもの信頼を得て交流が深まっていると感じられる。
・子どものリクエストを取り入れたおはなしのじかんをやっている私の経験では、子ども同士のリクエストであれば、子どもは長時間でも年齢の違うグループでも、納得して聞いている様子がある。
・「児童の声を取り入れ、アンコールの絵本やリクエストの絵本を読むのも児童の興味を喚起する意味で有効である」(生田美秋)の記述がある。(『絵本BOOKEND2017』絵本学会/発行より)
5 開始時期 2022年度以降、いつでも
以上
« 平和や戦争を... | 紙芝居の『く... » |
コメント |
コメントはありません。 |
![]() |
コメントを投稿する |
![]() |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |