図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
初心者研修に望むこと①
写真は「ボランティアの環」
私などがここに書いたからと言って、その通りになると思っているわけではないが、問題点が噴出している今、現場の人間が困ることから出発して、幾つか書いておきます。
1、ボランティアの基本概念の説明を
公共(施設・知識)の力を使って活動するのだから、たとえ身銭を切っても見返りを求めず、公共に還元していく市民の活動だということを基本に据える必要があります。
ところが、公務員だということを忘れ図書館員自体が「ボランティアは自分たちの下請けだ」と思っている場合もある。
もちろん、自ら下請けになりたがる人が集まってくる現実もあります。今までの指導の結果、できたら高級な下請けになりたいと思っている団体が多くできてしまったという事実をしっかりふまえて、それに対応する必要があります。それに対応して並びうる力は、「ボランティアとは何か」と各々が考え直すことで生まれるのではないかと思います。
ボランティアの立場で活動するならば、
「本を届けるんじゃない、棚を届けるんだよ」という価値への転換を提唱します。転換するときに足がかりになるのは、「誰もが違いを認め合える社会へ→平和主義」であるはず。
2、基本モラルの説明を
時間を守る、秩序ある活動。しかし失敗を認めて次に進めるような対等で穏やかな人間関係を作ること。
ベテランから見ると「時間や約束が守れない」「ものごとの優先順位がつかめていない」「自己実現の目立ちたがりではないか」「下手だ」「一度言ったのに何も分かっていないじゃないか」などと不満も出ることでしょう。しかも昨今、平気で嘘をつく人も多いです。現役時代の経歴をちょっと高めに申告するとかも含めると、かなりな確率であるでしょう。
忙しい方そうでない方、いろいろです。また、慣れないうちは、一度聞いても身についていないので、かなりブレがあります。逆に一度失敗したことを激しく叱責されるようでは、その団体に問題があると思った方がいいでしょう。
やはり1に戻るようですが「ボランティアの基本概念」でしょうね。ボランティアには上下関係がないんだよ、ということを大切にすればいいでしょう。民主主義は下から上へ広げて行くのですから、新人がやりやすいように既存システムを見直すことも必要でしょう。ベテランは自分を壊せるか、つまり一旦登った山を降りることができるかどうか、ですよね。そうした中で、秩序が守られていくかと思います。
3、「読み聞かせ」から「読み語り」へ
やっと読み方への提言が出てきました。「聞かせる」のは一方方向、「語り」は対話型です。近代化の途上では、文化向上のために良いものを聞かせることが主流でした。それは否定できるものではありません。そして、時代が進み、その問題点が出てきたのに気づけば、聞き手の合いの手を聞くつもりでやる「語り」の力が今はもっと大切にされる必要があります。
聞き手は多様な価値観がある人間です。だから「本の世界にいざなう」のであれば、本に正確に読むよりも、対話する感覚で相手と同じ高さに立つ必要があるでしょう。
「いざなう」という美しい言葉は使うけれど、今まではどうしても相手よりも高い位置にいたいという欲望が表に出ていたんではないでしょうか。
そして、市の読書活動推進計画でも「絵本は交流の道具」などと結論づけられ、それも根拠の一つにしています。
紙芝居の演じ方で「さあどうだ!」「これでいい?」を区別して書きました。
新人研修を受けても、従来の読み聞かせ団体では「さあどうだ!」型が蔓延していますので、新人の方の力でそれを変えていって頂きたいと思っています。
私などがここに書いたからと言って、その通りになると思っているわけではないが、問題点が噴出している今、現場の人間が困ることから出発して、幾つか書いておきます。
1、ボランティアの基本概念の説明を
公共(施設・知識)の力を使って活動するのだから、たとえ身銭を切っても見返りを求めず、公共に還元していく市民の活動だということを基本に据える必要があります。
ところが、公務員だということを忘れ図書館員自体が「ボランティアは自分たちの下請けだ」と思っている場合もある。
もちろん、自ら下請けになりたがる人が集まってくる現実もあります。今までの指導の結果、できたら高級な下請けになりたいと思っている団体が多くできてしまったという事実をしっかりふまえて、それに対応する必要があります。それに対応して並びうる力は、「ボランティアとは何か」と各々が考え直すことで生まれるのではないかと思います。
ボランティアの立場で活動するならば、
「本を届けるんじゃない、棚を届けるんだよ」という価値への転換を提唱します。転換するときに足がかりになるのは、「誰もが違いを認め合える社会へ→平和主義」であるはず。
2、基本モラルの説明を
時間を守る、秩序ある活動。しかし失敗を認めて次に進めるような対等で穏やかな人間関係を作ること。
ベテランから見ると「時間や約束が守れない」「ものごとの優先順位がつかめていない」「自己実現の目立ちたがりではないか」「下手だ」「一度言ったのに何も分かっていないじゃないか」などと不満も出ることでしょう。しかも昨今、平気で嘘をつく人も多いです。現役時代の経歴をちょっと高めに申告するとかも含めると、かなりな確率であるでしょう。
忙しい方そうでない方、いろいろです。また、慣れないうちは、一度聞いても身についていないので、かなりブレがあります。逆に一度失敗したことを激しく叱責されるようでは、その団体に問題があると思った方がいいでしょう。
やはり1に戻るようですが「ボランティアの基本概念」でしょうね。ボランティアには上下関係がないんだよ、ということを大切にすればいいでしょう。民主主義は下から上へ広げて行くのですから、新人がやりやすいように既存システムを見直すことも必要でしょう。ベテランは自分を壊せるか、つまり一旦登った山を降りることができるかどうか、ですよね。そうした中で、秩序が守られていくかと思います。
3、「読み聞かせ」から「読み語り」へ
やっと読み方への提言が出てきました。「聞かせる」のは一方方向、「語り」は対話型です。近代化の途上では、文化向上のために良いものを聞かせることが主流でした。それは否定できるものではありません。そして、時代が進み、その問題点が出てきたのに気づけば、聞き手の合いの手を聞くつもりでやる「語り」の力が今はもっと大切にされる必要があります。
聞き手は多様な価値観がある人間です。だから「本の世界にいざなう」のであれば、本に正確に読むよりも、対話する感覚で相手と同じ高さに立つ必要があるでしょう。
「いざなう」という美しい言葉は使うけれど、今まではどうしても相手よりも高い位置にいたいという欲望が表に出ていたんではないでしょうか。
そして、市の読書活動推進計画でも「絵本は交流の道具」などと結論づけられ、それも根拠の一つにしています。
紙芝居の演じ方で「さあどうだ!」「これでいい?」を区別して書きました。
新人研修を受けても、従来の読み聞かせ団体では「さあどうだ!」型が蔓延していますので、新人の方の力でそれを変えていって頂きたいと思っています。
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