ボランティアの特徴

 夏休み子ども図書室は雇用でしたので、マニュアルがあっても構わなかったのですが、「ボランティア」は、誰かに言われてマニュアルどおりにやるのではないのです。
 次回、11月のは「ボランティアに任せる」というのであれば、「事前に説明会をする」のでなく、「事前にやり方をボランティアと館で協議する」必要があります。ボランティアは無償の労働者ではありません。各自が考えてやりますので、そのすり合わせをする必要があります。ボランティア初心者の方々ばかりが、言われたことをやるのだと思って申し込んでこられるかもしれません。「教育」のチャンスですね。
 ボランティアの考えを行政がサポートするのだというスタンスで段取りをして下さい。このような考えは、すでに定着しつつあるのです。

何のために児童サービスをするのでしょうか。県立図書館の利用者を増やすためでしょうか?読書習慣をつけさせるためでしょうか?私自身は違うと思っています。で、図書館側はどう思っているのか、それ位はまな板の上に乗せて、ボランティアに意見を聞いて、共に考えながら進んでいけばよいと思います。

 ボランティアは①自発性 ②公共性(以前書いた「対等性」はここに入るかな) ③無償性 ④自立性 という特徴があります。(『図書館ボランティア』図書館ボランティア研究会/編 丸善株式会社より)
④の自立性ですが、他に依存せず、他から命令を受けたりしない、ということです。友の会に入らなくてはボランティアが出来ない、というのは、これに照らし合わせて「おかしい」と思います。
まさか図書館員がそれらの知識がない、とは言わないでしょうね。

このブログは市立図書館職員も大勢読んでいます。(おどかしてるみたいでスミマセン)。それとも、何かどうしても誰かの言うなりにならないといけない事情があるのでしょうか。県立図書館は、公共施設です。県民は幅広く、立派な肩書きに吸い寄せられる人ばかりではありません。


 私は、つらつらと書き続けた、苦い過去をくり返したくないのです。県立図書館は、長い目で見てくれと利用者に言うよりも、最初に自らが「ボランティアと併走する」「共に成長する」というような概念を、自分たちの意識を壊しても、持たなくてはなりません。その気がないのに、安易に利用者を増やすためにボランティアを入れればよい、と推し進めるのでしょうか。
  
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