
一年の計は元旦にありと言いますが、私の元旦は眠いのを我慢して見た甲斐があった天皇杯サッカーの決勝から始まりました(夜勤の仕事なのでお昼に寝てるんです)。今年もスポーツ観戦漬けの一年になりそうです。
私は天皇杯こそは浦和が勝つんじゃないかと思っていました。ナビスコ、CSともに最後にPK戦で負けた浦和は最後の1冠となる天皇杯は是非とも欲しいタイトルだったはずでしたから。
その浦和を粉砕したのはベテラン揃いの大人のチーム、磐田。決勝ゴールは日本サッカーの魂、ゴン中山でした。
リーグ戦でこそ低迷した磐田ですが、さすがにここぞというときの勝ち方を心得てますね。
その磐田の決勝の対戦相手は東京ヴェルディ。かつてラモス、都並、カズ、北沢、武田らのスターを擁してJリーグ創世記を支えた旧読売クラブがホームを川崎から東京に移して数年。親会社が野球ほど力を入れていないこともあってかつての栄光からは遠ざかった存在でした。
しかし名将アルディレスを迎え、森本という若いスター候補もいるこのチームは最近いいサッカーをしているとの噂が聞こえてきていました。
その老獪なベテランチームと復活を期す若いチームという図式となった元旦の決勝は天候にも恵まれて本当に素晴らしい試合になりました。
前半その若さからくるスピードで磐田を圧倒する東京V。中盤での細かい、美しいパス回しから何度もチャンスを作ります。
一方の磐田も押されながらも相手のミスは逃さずに反撃します。こちらも中盤がしっかりしており見ごたえのある前半でした。
勢いからいって東京Vが先制点を挙げるのは時間の問題だったように思います。前半35分に飯尾がこぼれ球を押し込んだときには一方的な試合展開になってしまうような予感すらありました。
ところが前半終了間際に東京Vは2枚目のイエローで退場者を出してしまいます。
チャンスと見た磐田は後半開始から切り札であるゴン中山を投入してきます。
磐田は中山の頭を狙うというコンセプトを手にすると一気に反撃にでます。一人少ない東京Vは若さゆえの判断の甘さなのか守備重視の形で一点を守りにいってしまいます。前半とはうって変わって後半は完全に磐田のペースでした。
しかし追加点は東京Vに入ります。FWの平本が見事なドリブルで磐田ディフェンスを切り裂き、隅を狙って見事にコントロールされたシュートを決めます。
2-0となったことで磐田はより攻撃的に、東京Vはより守備的になってしまいます。
若いチームがどこまで耐えられるかドキドキしながら見守っていましたが、さすがに磐田、西が一点返します。
今度は同点になるのは時間の問題だなぁと思いながら見ていたのですが、結局このままの点差を守りきって東京Vが勝利を収めました。守りきったというよりは磐田のツメが甘かったと感じました。あと10分あったら追いつかれていたかもしれません。
だからこそ平本の追加点は価値があるものでした。
前半は若さの東京V、後半はベテランの磐田のそれぞれの持ち味がでた面白い、良い試合だったと思います。
ですが、後半も11人VS11人での試合が見たかったというのが正直な感想です。
いや~東京Vは前半を見る限り噂どおりの良いサッカーをしていました。監督の力なのでしょうか。若さの力なのでしょうか。
A代表はここ何年も同じような顔ぶれなので下の世代は育ってきているのか心配だったのですが、どうやら杞憂に終わりそうです。平本、相馬は代表でも是非見てみたい選手ですね。
大好きな高校サッカーも開幕しました。
また寝不足になりそうです。