植物を育てています

盆栽の手入れをしながら感じたことをお話ししようと思います

モミジ(デショウジョ)の芽摘み

2022-06-15 21:36:49 | Weblog













先日 デショウジョの苔玉を「かんたん盆栽講座」で皆さんに作っていただきました。

もう少しすると モミジの新芽が伸びてきます。

その時の手入れ方法を 説明します。

春に新芽が出たときにも 同様の手入れをしていただきたいのですが、

この時期(梅雨) モミジなどの雑木(落葉広葉樹)は 2回目の新芽が出てきます。

これをそのまま ほうっておくと 樹高、樹幅 が 共に大きくなってしまいます。

小さめの盆栽を早く大きくする と言う計画があったとしても 

芽摘みは必要です。

なぜならば、 すべての枝の新芽が同じように芽吹くのでは ないからです。

特にこの時期の新芽は 栄養がよいところに集中して出てきます。
(一番高い位置の枝は特に早く、長く伸びる)

盆栽の上の方の枝は早く、新芽が出てきますが、下枝の方は 遅れて出てきます。

なにもせず ほっておくと 下枝や 短い枝などは 新芽が出ないだけでなく
元気に伸びた枝の日陰になり 光合成できず 来春には枯れてしまうことになります。

樹形維持は 当然。または、集中して伸ばしたい、太くしたい としても
芽摘みによって 樹勢の平均化をはかります。

また、 なるべく小さいうちにピンセットで摘みとることを続けると葉が小さくなってきます。







わかりやすく説明するために こんなに伸びていますが、出来るなら 
もっと小さいうちに 摘み取ることをおすすめします。

ここまで伸びてしまうとハサミで切るほかはありませんが、一番先の方のところくらいだったら、指やピンセットで簡単に取れます。






これで 樹冠部分に集中してきている「枝、葉 を出す力」を他の枝に回すことが出来ます。


この画像は盆栽のあたまの部分、一番高いところの芽摘みなので 1対残し、芽を摘む。
(上の部分=樹高の上3分の1くらい)

下枝の時には 2対残して芽を摘むようにします。(残りの部分)




芽摘み後、この 残した葉(1対)の根元から2本の新芽が出てくるので、これも同様に芽摘みをします。

梅雨明け後、日差しが強くなると 成長も止まりますが、それまで しっかり芽摘みをします。


この時期(梅雨) 置き肥は おすすめできないので 雷雨後 液肥をやるのも良いかと思います。
(液肥は 希釈倍率の薄めを)

また アブラムシ、うどん粉病 などを発見した場合は ホームセンターなどで売っている バラ用のスプレーで散布するのが 安全です。(使用上の注意はよく読んでください)

虫や病気を発見したら なるべく早く対処してください。

デショウジョの場合は芽摘みをすればするほど、この真っ赤な葉が あとから、あとから出てくるので
きっと 楽しいと思います。

ヤマモミジよりデショウジョの方が西日に弱いので 西日を避ける場所があれば、梅雨明け直前に 移動します。




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