神奈川絵美の「えみごのみ」

アイズ・オブ・ザ・マインド

生憎の天気。しかも夜にかけて雨足が強まるという予報。

こんなとき
 今日は洋服にしよう。大事な着物が濡れたら悲しいもの。
 と思うのは、正しい着物好き。

 やった!お気に入りの雨ゴートが着られる
  中はあまり人目に触れないから、コーデの冒険もできるし!

 と喜ぶワタシは、着物バカ

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さて、正しい着物好きのみなさんに質問です。
下の色合わせを見て……


A.どちらかといえば、合っているんじゃない?
B.どちらかといえば、合っていないんじゃない?

A or B どちらの感想を持ったでしょうか。
     ・
     ・
     ・
それでは、A.を選んだ方に二つ目の質問です。





この帯締め、実は志ま亀のなんです。
A.志ま亀でも、意外と合うんじゃない?
B.志ま亀じゃ合わないわ。志ま亀の着物や帯とじゃなくちゃ!

A or B どちらの感想を持ったでしょうか。



-同じ事実でも、信条によってアウトプットされる感情が変わる。-
確か15年くらい前、コミュニケーション学で教わった。
信条という言葉は固いから、私はそれを「心の眼」と呼んでいる。

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和キッチュさんの半衿。今まで裏側だったこの黄色い部分を、
どうしても活かしたくて……


トライしたのですが、また左右逆につけちゃいました

帯はゴールデンムガの洒落袋。

前回締めたのは、何と5年前の2007年。



(暗くてピントが今一つですが…)
もともとこの「モダン大島」、(前にも書きましたが)
『美しいキモノ』でのモデル着用品で、そのときは白地に赤系の更紗花が
お太鼓いっぱいに描かれた帯の記憶が。
この洒落袋は、更紗ではないけれど、抽象柄が何となく、着物に合うかなと思って……。



指元には、オニキスを横のオバール型にあしらった
ファッションリングを。


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さて、この日は“正しい着物好き”Bさんと
山本達彦さんのライブへ。
ベースとのデュオで、ほぼ全曲ジャズアレンジ。静かな時間。

だけど……

最初の方で、友達をテーマにした歌「Friends」のイントロが流れたとき、
私は反射的に、彼と同窓の中村勘三郎さんのことを思い出し、
何だか気持ちがぞわぞわしてしまった。
(選曲の意図など知りようもありませんが)
この曲は、震災直後の2011年4月のライブでも歌われている。

偶然、その前の時間にBさんとカフェで、
片岡仁左衛門さんの休演が続いていて… 心配だよね、という話をしており、
どうも頭の中に残っていたようで。


MCでも、
曲の創り手の意図と、聴く人の受け取り方は必ずしも一致しない、という話から
-例えば、ユーミンの「卒業写真」に出てくる「あの人」とは、
好きだった同級生ではなく、先生のことなんだよね- と続き、
心の眼って、そういうことかな、とぼんやり思う。
     ※リンク先は山本潤子さんの歌唱


この日の冒頭は、ジャズの教科書に出てきそうな
ツーファイブ進行を基本にしたバラード。秋の夜長に、良い雰囲気です。




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(ここから下は興味のある方だけどうぞ)

検索で来られる方も結構いらっしゃるようなので、
少しマニアックなことを覚書も兼ねて書いておきますが、
ビートルズの「Lady Madonna」もツーファイブ進行で、
ジャズとしては王道ながら、曲を大切にしていることが伝わるアレンジでした。
Aメロは原曲ではAメジャーほぼ一発のところ、Bm7-E7-A、G#7♭5-C#7-F#m
…の展開で、なかなか新鮮味もありました。
私はビートルズ・チルドレンではないので、オリジナルにこうしたオルタネイト・テイクが
あるのかは知りませんが……。
声はstage序盤、高音、たぶんE3(中央ミ)より上が今ひとつ定まらない印象を受けましたが、
こういう日もあるのでしょう。
ベースの戸川さんは、テンポキーピングが素晴らしかったです。
ランニングもカッコ良かった。お疲れ様でした。

コメント一覧

神奈川絵美
りらさんへ
こんにちは
そうそう! バカは這い上がって目指すもの
…って、私たちお笑い芸人でしょうか

>色の取り合わせは本当に妙技
おっしゃる通りですね。
小物に至るまで、納得いく色合わせが自然にできるようになるには、私にはまだまだ、遠い道のりが……。

来年はお襦袢や羽織にこだわってみたいなあと思っています。
りら
うっ、最近着物バカから脱落しているかも・・・・・
そうだ!私も着物バカだったんじゃない!と、背中を押された気分です。
また、這い上がろう・・・・

それにしても、着物の色の取り合わせは本当に妙技ですよねぇ。
半襟、着物、帯、帯周りの小物にかてて加えて、チラリと見えるお袖口や八掛の色、長襦袢の色、履物の台に鼻緒に~、羽織にショール!
これらを付かず離れずに合わせるなんて、こう考えると眩暈がしそうですけど、やってるんですものねぇ。
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
ウッドベース&ピアノは共に木のぬくもりがあって、
晩秋に優しいサウンドでした。
達彦さん、MCでしきりに「歳をとったらダンディに」とか
おっしゃっていたような。まあ昔も、ストイックな感じではありましたよね。
この日は戸川さんのみでしたが、モンジューさんも精力的にご活動されているようです。

>どちらかと言えば
ウフフ、おっしゃらずともわかります

半衿に凝りだすと、
着物も正統派よりは「遊び着」に振れますが、
まあ、ごてごてしない程度にいろいろ、トライしてみようと思います
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
ジャズアレンジの山本さん、カッコ良かったで
しょうね。
モンジューさんもお元気なご様子。
娘の結婚式以来、お目にかかってませんが・・・。
一度、代官山のお店に行きたいな~と思って
いるのですが、なかなかキッカケがなくて。

私もどちらかと言えば「きものバカ」の方かも。
(ご存知とは思いますが・・・)
こういうコンサートだと、きものも遊べて楽しい
ですよね。思いっきり、いろいろやっちゃって
楽しむ絵美さん、羨ましいです。



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