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着物友達のYさんが、お茶会に誘ってくださった。
生まれて初めてのお茶会だ。
自治体主催の、気軽な会だから…という言葉に甘え、
当日まで、何も予習しなかったワタシ。
でも、でも、せめてお懐紙くらい持っていった方が、と
前日の夜に慌てて探す。
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数寄屋袋もどきなポーチに、殆ど使っていない懐紙。
今冬、京都へ行った際「今昔西村」でいただいた、アンティークの黒文字入れ。
小さな手鏡、草履留め、
指輪や時計をしまうためのがま口(吉田美保子さんが織った布で創られている)。
着物は…
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むかーしネットで反物を買った、通称「春咲き小紋」に
やはりネットで買った西陣の帯。
季節のコーデもしたかったのだけど、
台風の名残ではっきりしない天気だったのと、
今ひとつ茶事のTPOがわからなかったため、無難な装いに。
かろうじて、帯締めの茶系が秋らしい差し色になっている。
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Yさんと、施設内のお茶室の前で。
今回は、立礼式の表千家と、大寄せの裏千家を体験した。
「一礼して、お茶碗を少し回して正面を避け、できれば吸いきる」
「菓子の皿が回ってきたら、“いただきます”と皿を上げてお辞儀し
…あ、そんな目の高さまで上げなくていいのよ
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「懐紙は輪を手前にして、黒文字は使ったら懐紙の端で拭うように」
要所要所でさりげなく、そして初心者が理解できる最小限のアドバイスを的確にくださるYさん。
それに対して私は
「炉開きって何ですか?
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棗は… 水差しは… と、目をまんまるくしながら茶道の「いろは」を尋ねまくる。
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こんな表情で。
そして
(あー、お茶用の扇子欲しいなあ
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などと、作法より先に道具が気になって仕方がない
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とにかく、終始わくわく、とても楽しかったのだ。
のんびり、ゆるーい雰囲気で、緊張したりおろおろすることなく体験できた。
習うのはちょっと…まだどうかなという感じだけど、こうした気軽な会なら
また行きたいなあ…。
…と思えたのも、Yさんのお陰。どうもありがとうございます!
これで私の「お茶もどき」体験は、
1.知人から茶筅をいただく
↓
2.ネットで(知人推薦の)抹茶と、練習用の茶碗を買う
↓
3.とりあえず点ててみる(うまくいったりいかなかったり)
↓
4.公共施設の気軽なお茶会に参加してみる
ここまできた。
次はどんな展開になることやら……。