さて、先日「山本きもの工房」へ行ったときのコーデは・・・
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この時期になると大活躍の、板締めの藍染小紋。
高光織物の絹咲き(裂き)帯&モレッティで涼しく、軽快に。
一方、この日、山本さんの奥さんの装いは・・・
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浦野理一さんの紬に、博多帯。
実物は、この写真の数百倍も素晴らしく、
節が効果的に目立ち、味わい深いお着物だった。
仕立て上がった「マーブル小紋」を見せてもらう。
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蛍光灯の下ではかなり派手に見えたが、
少し、旧き良き時代へのノスタルジーを誘う、はんなり系だ。
静かめのピンク系のぼかし八掛も、良い感じ。
「さて、帯をどうしようかなあ・・・」
私は、敢えて渋い焦げ茶がいいかな、と思っていたが、
載せて見たら、何だかくどかった。
「では、白系で・・・」
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織楽浅野さんの帯。
七宝を崩したような枠の中に
小花や三日月のようなポイントが織り出されている。
薄いピンクの帯締めと合わせると、これまた良い感じ・・・!
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この日は、憧れの宮古上布の反物や仕立て上がりも見せていただけた。
私も宮古の着物を一枚持ってはいるが、
もともとリサイクルで買った上、毎夏のように着倒してもう4年。
「ぎりぎり」にも年季が入っている。
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工房ならではの「仕立ての工夫」。
一例に過ぎないが、
袖口に補強の布(これも宮古上布)をつけて、
しわしわにならないようにしたり(写真左)
裾にもテープ状の宮古上布をつけて、
表地が傷むのを防いだり(写真右)
着る人の立場に立った「用の美」のアイデアが盛りだくさんだ。
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見苦しいが、写真左は私の「ぎりぎり宮古」の
身八つ口と袖つけ部分。
このように擦れたり撚れたりしている。
写真右は、工房で仕立てられた着物の
同じ部分。
このように、テープ状の布で補強されているので
永くぴしっとしたラインが保たれる。
しかもこの薄さ。ごろごろしたり、重くなったりは一切ない
(それは袖口や裾も同じ)。
このほか、算(よみ)による生地の違いも体感させてもらうなど
(算とは糸密度のこと。12算の場合5mm内の経糸の数が12本という解釈。
17-18算のものは羽のように薄くてしなやかだった!)
久々に、着物について勉強をした一日だった。