「時勢を鑑みて、(今回はオンラインでの取材を予定しています)」
この文言を、一体何度、使ったことか。
それが、ここでも……?
横浜そごう内 そごう美術館で14日まで開催中の
ジャパニーズ・ウェディング展。
あまりメモをとっていないので、多くは書けないのですが
興味深く思ったのが
展示室最後の方に飾られていた
長野の豪商、田中本家の婚礼衣裳。
私も知らなかったのですが、田中本家は江戸時代に
初代が須坂藩御用達の商人を勤め
酒や煙草、綿、穀物などの商売で、須坂藩を上回る
財をなしたそう。
今も1ヘクタールほどの敷地に20の土蔵、
パンフレットに明記はされていませんが
その中にはきっと、代々伝わるお宝がたくさん…なはず。
展示には、第10代当主で大正4年に婚礼をあげた
田中田鶴さんの打掛がずらり。
個人的には、祝い膳も興味深かったです。
ただ……
須坂では明治に入ってから、豪商をターゲットとした
一揆が起こっていて、
不満を抑えるために
これは実際の展示物ではないのですが
格下となる留袖で婚礼をあげた、とのこと。
もっとも、白、緋(赤)、黒、青とそろっていたそうですが。
祝い膳も地元住民にふるまわれ、
客は総勢1000人になったとか。
こちらは本家代々の婚礼衣裳で、
見にくいですが鶴とか、夫婦円満をあらわす鳳凰など縁起物が
あしらわれています。
こちらは……
江戸時代の武家の婚礼衣裳…なのですが、
これらはお付きの女中のものだそう。
さぞかし“主役”は豪華か、と思いきや、武家はそうでもなくて
むしろ(というか、やっぱり)
商家の方が華やかでした。
話は戻って、田中本家は今は博物館になっているそうで
いつか行ってみたいなあ…
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今は、維持資金調達にクラウドファンディングを利用しているようで、
これも時代の流れですね。
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