お茶の水へ!
せっかく行ったのだから、周辺で立ち寄れるところは……と
ネットで探し
神田明神や湯島聖堂とともにピックアップしたのが
とある写真ギャラリー。
「バウハウス」-この名称を見たら、行かずにはいられない!
場所は神田明神のそばの路地。
昼間でもあまり人通りは多くない、ひっそりというか
ちょっと雑然とした印象も。
そこに、ここだけ「えっ?外国?」と思わず二度見するほど
間口は狭いながら、洗練されたモダンな外観。
この入り組んだ外壁のデザイン、
まさにバウハウス的。
(名前だけじゃなかったんだ)
わくわくしながら入ると
デコラティブなシャンデリア!
(写真はすべて、ギャラリーの許可を得ています)
ここは一階と地下一階がギャラリーで、吹き抜けになっており
両フロアを結ぶ階段はちょっと狭く、でもこの感じは
なんだか秘密基地のような、もしくは
ヨーロッパの古いアパルトマンのような。
地下一階。手前の時計型テーブルが
不思議の国のアリスを連想させます。
こちらも地下一階。
右上の影はシャンデリアのものなのですが
私には人影に見えました。
とてもセンスが良く、また私には
居心地の良さも感じられて
ギャラリーの方に
「ここは最初からギャラリーとして設計、建築された建物なのですか?」と
尋ねたところ、そうではないらしく
「昔はベネチアンガラスの店だったようなんです」
先ほどの写真のシャンデリアは、その当時からあるものだそう。
「でも、そこは2~3年で撤退してしまい、その後写真専門のギャラリーとして
17年くらい、やっています」
「とても個性的な間取り、デザインだと思うのですが‥‥バウハウスという名称との
関係はやっぱりあるんですか?」と私。
するとギャラリーの方は、自分も詳しくはないと前置きしつつ
「今のオーナーは写真家で、直接バウハウスとの縁はないのですが
この建物を手掛けたのが鈴木了二さんといって、その人が昔、
バウハウスの教授だった人に師事していたようです」
後で調べたところ、この鈴木了二さんは
香川県の金毘羅にて、今や知る人ぞ知る観光名所でもある
「金比羅宮 緑黛殿」を設計した方ということがわかり、びっくり。
「調度品にもこだわりがあって…例えばそちらのチェストは
イギリスのアンティークなんです」
かっちりしたフォルムと、温かみのある木材の質感が
なんともイギリス的で、昔の映画の世界にトリップしそう。
バウハウスという名前に惹かれはしたものの
これほどまでクリエイティブで見どころの多いスポットとは
思っていませんでした。今日の行先として選んだ私、ナイス判断!
なお、今開催中の展示は
喜寿を迎えますます精力的な榎本敏雄氏の
サーカスをテーマにした写真展。
3月初旬まで開催、入場無料。
このギャラリーの建物や内部とともに、楽しめると思います。
ご興味のある方、ぜひ。
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