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神奈川絵美の「えみごのみ」

ここは広告ワンダーランド

私が昨日、訪れたのは……



何やら後ろに、気になるポスター!?

ここは


新橋駅から汐留方面へ行ったところにある、
カレッタ汐留のアド・ミュージアム。


電通の関連施設で、広告という概念が誕生した1700年代末から現代までの
貴重な広告の資料がたくさん!惜しみなく無料で公開されています。
しかも写真撮影OK。

今年は蔦屋重三郎が大河ドラマの主人公ということもあり

こうした元禄時代の、日本の広告の夜明けと言うべき
当時引札と呼ばれていた広告の前で、多くの若い人が
足を止めていました。

広重、国芳、豊国など、浮世絵でもおなじみの絵師が
名を連ねているのもわくわくですし、
三津五郎や芝翫などの歌舞伎役者を"モデル”にした広告作品にも
とっても親近感を覚えます。


明治に入ると
西洋の様式が見て取れるポスターが主流……ですが
今でも新鮮に思えるのは私だけでしょうか。

大正~昭和初期には

アールデコの影響を受けたデザインが目につきます。

しかし……


第二次世界大戦に入ると、こんな啓発広告が。
広告、冬の時代です。

というか

これ、今でも通じるじゃん!

……

今も、冬の時代、ということですね。

気を取り直して



このあたりまでくると、私もリアルタイムで見ていたものが
たくさん。懐かしい!

このミュージアムには


商品のパッケージデザインや、CMの絵コンテも
展示されており、制作の裏側が見られて面白いです。

確か昨シーズン、話題になった

大谷翔平選手の看板直撃HRに企業が便乗して発表した
ビールの広告も。(こちらは期間限定の特別展にて)

軽い気持ちで見に行ったのですが、たっぷりじっくり、
気が付けば1時間がすぐに経っていました。
過去のさまざまな、話題になったCMの映像を閲覧できたり、
広告関係の書籍ライブラリーもあったり、
創業者 吉田秀雄氏の名誉にかけても、下手なものは出さないという
電通の意気込みのようなものも感じます。
このエリアはパナソニック汐留ミュージアムもすぐだし
銀座にも、徒歩10分程度で8丁目に出られるし、
私にとっての、新たな散策スポットになりそうです。

コメント一覧

kanagawa_emi
>香子 さんへ
こんにちは! この展示を観てつくづく思うのは
昔=堅苦しい画一化された価値観が支配する世界、では
決してない、ということですね…。
江戸から明治初期にかけては緊縮財政で資源に限りが
あった中、アイデア勝負に出た人が脚光を浴びたのでしょうね。
kanagawa_emi
>まるたけ さんへ
こんにちは! アールデコは機能重視で
余計な装飾を取り払う、という点で
コスパやタイパに敏感な現代の風潮に
合っているのかもですね。
絵コンテ、、、まった絵ゴコロのない私には
神業にすら思えます^^;
香子
蔦重は思考が柔らかくて面白いですよね。
どんどんアイデアが湧き出てくる感じ。
大河もこれから(田沼失脚後)質素倹約の嵐になるし
持ち直して後の47歳で若くしてなくなるのがホント勿体無い。
まるたけ
実に面白いです。広告、今でもオシャレですよね。
良いものは時代が変わっても良いのだ、と強く思います。
アールデコ風のものなんて今でも十分いけそう!
個人的にはCMの絵コンテに興味を惹かれます。
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