この時期になると、つくづく
(家にミニホームシアターをつくっておいて良かった)と
特に強く思います。
家に居ながらにして、大画面で、空中撮影や
スカイツリーと同じような高さのアングルで
花火が堪能できるなんて。
夏の風物詩といえば、ほかにも
先日、知り合いの医師からいただいた桃。
カペッリーニをわざわざ取り寄せて、
桃と生ハムの冷製パスタを作りました。
ソースはオリーブ油:酢=1:1で、
砂糖と塩こしょうを少し。
黄色いシュトロイゼルみたいなのは、粉チーズです。
中央のバジルは昨日、近所のお花屋さんでいただいたものですが
「今年は、バジル入ってこないんだよ」
話好きそうな店主が困った表情で、こんなのしかないけど…と
(逆光で暗くてすみません)
確かに、上に伸びすぎて茎は白っぽく
葉のつきが悪い鉢。
「えー、今年は暑くて育たないんですか?」
「いやいや、農家がつくりたがらないんだよ」と、意外な返事。
店主の話によれば
昨年はどこもかしこもバジルをつくっていて、
流通量が過剰になるオーバーバジルと呼ばれる状態だったとか
(この言葉、初めて聞きました)。
「だもんで、販売価格が凄く下がっちゃって、儲けが少なかったものだから、
今年はつくるところががくんと減っちゃって」
「ええーっ、そういうもんなのですね」
-じゃ、ちなみに今年はみなさん何に、力を入れているのでしょ?-と聞いてみたら
ううーん、どうかなーとその店主、ちょっと考えてから
「あれだね、季節先取りの傾向は強いね。
だって、もう今から、ガーデンシクラメンが出始めていたりするんですよ」
「へっ、シクラメン⁉」
「飲食店とか、ホテルとか、そういう珍しいもの、置きたがるの」
つくる方も、高く売れるしね、と、呆れたような口調の店主。
(そうなんだ……。)
私なら、旬のものはその旬の時期に楽しみたいけどなあ、と思いつつ
でも野菜や果物の中には、ハウス栽培などですでに旬がなくなっているものもあるし
季節感にこだわる気持ちも、実は中途半端でご都合主義なのかも、と思ったり。
隅田川花火大会だって
こんな風に動画が残れば、真冬に観ることもできちゃうし、
そう思えば、さて季節感を壊しているものは何だろう?
損得勘定も無粋なニーズも、実は自分の中にも、誰の中にもあることを、
決して否定はできないなと、
カペッリーニの酸味がちょっとのどにしみたような気がしました。
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