神奈川絵美の「えみごのみ」

慕情、はらりと

2月の出窓は、静かな趣で。


本当は、立春を迎えてからにしようと思っていた
「はだれ雪」の香合。待ちきれずに……。


昨秋、松山で求めた大島窯 山内瑠璃子さんの作品です。
春先の、少し融けかかった雪を表現したもの。
下には、福本潮子さんのきものの端切れを敷きました。
藍染のトルファン綿です。


三日月が、そっと見守っています。
こちらは九谷焼の流れを汲む、佐藤亮さんの作品です。

-------------------

さて、
明日も雪が降ろうかという寒いときに掲載するのは、やや気がひけますが、
先日、新しい単衣のきものが仕立てあがってきました。

千葉の呉服店「衣舞」さんでいただいた小紋です。


色がとんでしまいましたが、地色は黒。

袖と上前の胸に、流れるように配されているのは……


四つ葉のクローバーです。
こちらは珍しい、吉野葛による防染。
手仕事感のあるナチュラルな形が、優しげなニュアンスを出してくれています。

裾も流れるように……


全身は、こんな感じです。


私、着尺と仕立て上がりで、こんなにイメージの変わった小紋は
初めてです。
全身にはらはらと舞う四つ葉は、ひとつの風景、一枚の絵画のようでもあり
小紋地で、仕立てでここまで表現できるとは、と、
和裁士さんの腕に感服した次第です。

ちなみに袖丈は一尺四寸。
今年の単衣時期には、今までとは少し違った“私”に、なれるかな。

コメント一覧

神奈川絵美
香子さんへ
http://blog.goo.ne.jp/kanagawa_emi
こんにちは
そうですよね!何となくこうした雰囲気のきもの、
香子さんならさらっといい感じに着こなせるような
私の手持ちにないタイプ、ということで
選んでみました
香子
あら、ステキ♪
黒地はワタシ好みでもあります(^ ^)
だんだんキッパリしたお色に
食指が伸びてきましたか☆
神奈川絵美
Medalogさんへ
http://blog.goo.ne.jp/kanagawa_emi/
こんにちは
確かに、色は黒でも単衣だと薄さや軽さが
写真から伝わってきますよね。
今の時期、葛といえば「葛湯」(笑)なので
溶けやすいイメージ、ありますよね
糊糸目と同じような素朴さがあり、部分的に
かすれているのが面白いですね。
この柄付け、着てみると一層、良さが引き立つのではと、
私も今からシーズンインが楽しみです
Medalog
外が寒いせいか、写真の単衣がとても軽やかに見えます。あと3ヶ月もすれば5月初旬で単衣を着始める頃でしょうか…寒すぎて想像がつきませんね。
このような柄付けの小紋だと、和裁士さんのセンスで仕上がりが変わるんですね。流れるようなラインがとても素敵です。そして吉野葛で防染とは初めて聞きました。イメージだとすぐに溶けてしまいそうなのに、程よく防染してくれるのですね。
神奈川絵美
朋百香さんへ
http://blog.goo.ne.jp/kanagawa_emi/
こんにちは
黒地、逆に私には新鮮なんですよー。ホント
帯はどんなのがいいかな。
夏単衣だったら、博多の八寸とか、薄い緑系の
夏帯とか・・・あるのですが、また時期が近くなってから
合わせてみたいと思います
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
変わった柄ゆきの小紋ですね〜。
黒地ってとこが私好み(ウフフ)
四葉のクローバーがリズミカルで、風に吹かれて飛んでゆくような、楽しい柄。
どんな帯を合わせられるのか、そちらも楽しみです。
単衣のきもの、まだちょっと先ですが、着姿のアップ、お待ちしていますね〜。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「着物あれこれ話」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事