今年の3月4日、市川の古民家で開かれた
千葉の呉服店「衣舞」の30周年記念イベントで、
プロのフォトグラファーが写真を撮ってくださるという
サービスがあり、
その写真が先日届きました。
ご一緒したお若い着物友と仲良く並んで。
桃の節句に因み、ピンクの梨地の軽い附下で
行ったんだっけ。
帯は箔と織の更紗文様の二重太鼓。
さて、その日に、
浦野理一さんの布でつくられた鼻緒を
草履に挿げてくださった一脇さんが
「4月18日の月をみて。旧暦の3月3日なの」と
言ったのを、私は忘れていませんでした。
-細い三日月が出るから-
夜は長いのに、何となく気がせいて
午後7時ごろ、自宅3階のベランダに出たら
みえました。西の空、そんなに高くないところ。
小さな、細い、三日月でした。
とても儚げなのに、
雨上がりで澄んだ空気が心地よいのか
どこかのんびり、のほほんと浮いているようにみえました。
新月からまもない上弦の月は
太陽と同じ方向にありますから
地球からはさびしげに見えても、月の裏側は陽に照らされ
安心しているのかも知れません。
何枚か写真を撮ったら
雲がたちこめてきて、細い光のゆりかごは、みえなくなってしまいました。
夜中までに2度、3度ベランダに出てみましたが、
宵の口にほんの短い時間、シャッターチャンスをくれたきり
姿を消してしまいました。
か弱い弧を描くわずかな光すらも、こぼれるのを惜しんだ太陽の
密やかなたくらみ、といったら考え過ぎでしょうか。
※月をめぐる一脇さんとの会話を綴った「4月18日の月をみて」はコチラ。
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