時期も時期、クリスマスを意識したコーデで家を出た。
白地に、赤や緑、銀の刺しゅうが入った小紋と
岩井香楠子さんのポインセチア帯。
衿元には、2年前何気なく貼り付けたが最後、何度洗ってもはがれない
携帯デコレーション用のラインストーン、
帯揚げは先日「トリエ」さんでいただいた、黒地にファンシー柄、
そして帯締めはフューシャピンク。
今回はあまり後ろ身頃にドレープが出ず、
自分の中ではまあまあ綺麗に決まった方なので、
後ろの全身写真を載せてみました。
指元には、母の形見のルビーの指輪。クラシックなデザインだけど、
サイズが合うのは嬉しい限り。
ツリーだサンタだとはしゃぐような年齢でも柄でもないので、
和服としてはポップだけど、子どもじみた印象にならないよう、
それなりに、エレガンスを目指してみましたが、いかがでしょうか……。
お付き合いの長いブログ友からは
「クリスマスコーデというと、普通は緑の帯揚げを持ってくる方が
多いんですが、そこに黒を持ってきた所が大人っぽくてスタイリッシュ~。」と
褒めていただけました。嬉しい!
佐藤節子先生からいただいた、
来年の干支「午」の手ぬぐいをバッグにしのばせて。
さすがに、トナカイにはなりませんが…
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Bちゃんと待ち合わせたのは、1階に紀伊国屋が入っている
246沿いの新しいファッションビル「表参道AO(アオ)」。
珍しいハンガリー・レストラン「ジェルボー」でランチ。
真っ赤なスープは「グヤーシュ」と言う。着物にはデンジャラス!
トマトベースだがパプリカの酸味とちょっと辛味も効いていて
右は「ゴーンラッシュ」という揚げパン。見た目も食感もピザみたいだが、
揚げているだけあってややオイリー。
この上からさらに、ガーリックオイルをかけていただく。
緯度の高い寒い国だけに、かなり高カロリーかも。。。
ケーキもスポンジがどっしり。美味しかったのですが
くるみやフルーツのフィリングもたっぷりで、
私は左をチョイスしたものの、途中でギブアップ…。
この日のBちゃんは
ほんのりパープルがかったグレー系の紬に、
赤が目を惹く型染めの帯。この写真ではわからないが
半衿はふっくらした白のレースで、衿元をより優しく見せてくれる。
私が着物2年生のころは、まだ全然、半衿のオシャレはできなかったので
偉いなあと思う(彼女は山本きもの工房で、半衿つけの講習を受けている)。
私のアウターは卵色の道中着にチンチラのマフラー、
バッグはシャネルのジャージ素材、シルバー金具のピンクマトラッセ。
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さて、ランチ後は外苑西通りにタクシーをつけ
山本達彦さんのクリスマス 2days ライブの2日目の方へ行った。
突然ですが……
達彦さん、27日発売『家庭画報』2月号の
インテリア特集に載っているそうで、
育ちの良いソフィスティケイトされた持論、はたまた何か和の逸品でも?
と期待されるのですが、
どうもこの日のMCを聞いていると
「今回のライブが終わったら大掃除をするのが楽しみで。
要らないものを捨てて、2~3年のうちには老前整理したい」と
声を弾ませていたので、
おそろしくシンプルな、アンドレアス・グルスキーが撮ったプラダの店内みたいな
自室が紹介されていたらどうしよう、と思ったり。
↓
↓
(グルスキーの「プラダ」シリーズ)
12/25追記-------
もう一つ、面白かったMCを(記憶が薄れているので概要のみですが)
「みなさんは、室温設定は何度?」と突然の質問。
-僕、16℃くらいなんです。カシミアが暖かくて。-
「カシミアは、すごいね。もうカシミアなしには生きていけない」
シチュエーションが曖昧でしたが、どうもナイトウエアの話のつもりだったようです。
「カシミア着て羽毛布団に入ると、夜中でも温かくて目が覚める(?)。」
いかにカシミアが暖かいか、熱弁をふるって。
「みなさんは、コットンで22℃くらい? 僕は、カシミアで16℃くらい♪」と、
珍しくオーディエンスを茶化すような調子で得意げに言った直後、
ギターの三輪さんが一言。
「でも…。 素肌に直接カシミア、なんですか?」
「ん? いや…。…その下にヒートテック着てる…」
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演奏の方はダブルベース、エレキギター、ドラム、ピアノの4人編成で
80年代前半と、90年代~近年からのラインナップをおもにスウィングアレンジで。
中学時にグレン・ミラー楽団にはまり、テープに何本も、FMでの特集を録音していた
私には、スウィングはとても親近感があり心地良かったです。
カバーは英語で「Mack the Knife」と「バードランドの子守唄」、
フランス語で「枯葉」。
フランス語はABCすらわからない私ですが、今回は少し時間を割いて、
歌詞の意味や英語とのニュアンスの違いなどを説明くださったので、
興味が深まり楽しく聴けました。
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(これ以降は、検索で来られる方向けのマニアックな感想)
12/24時点の検索数がとても多く驚きました。もっと面白いコトを
書けば良かった…。上にエピソードを、下にその他の演奏曲目などを、
追記しておきました。
今回は改めて、90年代以降のピアノバラードは美しいなあと思ったり、
フュージョンの名手が揃っていた「Once in my Life」の「冬の光」や
80年代初めのロック調「Midnight Harbour」のスウィング/シャッフルアレンジが
カッコ良かったり、渋めで大人、ツウ好みのスタイルが多かったような
気がしました。
中でも印象的だったのは、ライブで初めて聴いた「Jazzy Age」のスウィング版。
私の記憶に間違いがなければ、ソロ回しがなぜかブルース進行でしたが、
それもまた遊んでいる風で面白く、代理コードも凝っていて、元の曲より
ずっとジャズでした。
そもそも、83年のスタジオ録音版は、タイトルがJazzyなのに、なぜあんなに
カチカチしたビートを刻んでいるのだろう、と思っていたものでしたが、
当時の流行だったのかも知れません(あのころ旋風を巻き起こしたカシオペアも
ほとんど16ビートだったし)。
「アルバム「Martini Hour」を創ったときは、前作が売れたお蔭で
バジェットのこともレコード会社に強く言えるようになって、それで
NYに行けた。NYには、緻密で丁寧な音づくりを好むAORに合ったエンジニアが
たくさんいた」…というようなことをMCでおっしゃっていたのを聞き、
そういえば、当時、佐野元春が「ロックのできるブルースハープ奏者が日本には
いない」と嘆いていた記事を読んだことが……と急に思い出しました。
今はネットで世界がつながっている時代。その気になれば
エンジニアでもプレーヤーでも、優れた才能を世界から集めることができるし、
離れていてもデータのやりとりでレコーディングができちゃう時代
(そのやり方が好きか嫌いかはともかく)ですが、
肝心のミュージックシーンにおいては、単純なリフを繰り返す打ち込みや
一人でぜんぶ完結してしまうような創り方が支持される空気があり、
皮肉なものだなあと思いました。
この日のその他の演奏曲目は、
Winter Moon、冬の海へ、ドゥーヴィル、冬へ急ぐ街角、Magic、Mon Amour、
33回転の微笑、Swingin' in the rain、シャンパーニュ・スノウ、ペンティメントなどでした。
シャンパーニュ…はジャジーなハーモニーがムーディで、
リュクスな歌の内容をさらに盛り上げるような演奏。印象に強く残りました。
Mon Amourはとてもお好きな歌なのでしょう。
いつかホーンとコーラスを従えたサヴァンナ・バンド・スタイルで聴きたいものです。
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