エウルのサイト記事
リュ・シウォン ファンと一緒に祝い、遊んだ、通算100本目の公演!
| 日付 2012.01.11 |
『Ryu Siwon LIVE TOUR 2011 ★NEGAI★』2011年12月21日@さいたまスーパーアリーナ
ツアー『Ryu Siwon LIVE TOUR 2011 ★NEGAI★』のファイナル…だけではない、今夜の公演。2005年より日本でライヴ活動をスタートさせ、その総公演数が100本目となる記念すべきコンサートなのだ。それはオープニング映像でも示唆され、2005年から現代までのライヴ映像が映し出されるとともに公演数がカウントアップされていき、その数字が99で止まった。そして、幕を開けた100公演目! 序盤からリュ・シウォンはダンサーたちと踊り、バンドとストリングス隊をバックに歌い、攻めるように会場を沸かせていく。MCでは今夜が100回目の公演であることはもちろん、韓国では成し得なかった単独コンサートの夢が日本で叶ったことへの感謝の気持ちや、今夜は自分だけでなくみんなと一緒に祝う公演であること…などを語った。
当然、そんな100本目の公演はスペシャル感が満載! 「愛する時間」では100本目ということで100人の聖歌隊の子供たちがステージに華を添え、雪が舞い降る中で「Christmas for you」も披露。さらに「JUMP」など爽快でアッパーな楽曲の連発で会場を総立ちにさせると、トロッコに乗ってアリーナ後方に設置された小ステージに移動し、アコースティックギターの調べに寄り添うようにバラード「逢えない夜に見えた想い」を歌い上げる…など多彩な演出が用意されていた。中でも印象的だったのが、親友のパク・ヨンハのことを想って自身が作詞した新曲「ウリ マンナン クジャリエ」。歌詞の意味を理解しながら聴いてほしいということで、ビジョンには日本語訳が映し出されていたが、彼が言葉に込めた気持ちは、その真っ直ぐな歌声からも十二分に伝わってきた。
そして、“みなさん、100回公演ですよ。準備いいですか?”との声でスタートしたのは、コンサートのハイライトでもあるメドレー。すでに開演から2時間20分が経っていたが、シウォンはここからノンストップで30分以上続くと宣言! 歌謡ロック的な「愛したい君を愛したい」やギターがドライブする痛快な「Call my name!!」、ロックナンバー「愛の苑」などを矢継ぎ早に繰り出し、怒濤のテンション感で観客のボルテージをマックスにまで引き上げていくさまは圧巻で、その様子はライヴというパフォーマンス以前に、ファンと一緒になって遊んでいるかのよう。そんな高揚感をもたらせたメドレーで本編を締め括ると、アンコールでは壮大でドラマチックなバラード「願い星」を1万2000人ひとりひとりの心に届け、続くハートフルな「どんな時も」では“どんな時も僕は側にいます”というメッセージを贈るのだった。
記念すべき100回目の公演も、いよいよクライマックス。2回目のアンコール1曲目で日本でのデビュー曲「約束」を熱唱するが、その衣装は2005年の武道館で最後の曲を歌った時のもの。それについてシウォンは、日本で夢を叶えた瞬間を忘れないためであり、その時に感じたファンへの感謝の気持ちをもう一度感じるためだと語った。そして、2曲目は「秋桜」。武道館の時に涙して最後まで歌えなかったナンバーである。それを自身にとってもサプライズだった、スペシャルゲストとしてお祝いに駆けつけたTUBEの春畑道哉のギターの音色をバックに、噛み締めるように歌い届ける。この原点を振り返ったような演出に、武道館だったり、2008 年の東京ドームなど、今日までの全ての公演はひとつの点であっても、数を重ねることで線となって現在につながっていると改めて実感したのは僕だけではないはず。また、終演間際には“2年後のデビュー10周年の時、みんなと僕のために最高のコンサートを用意したい”とも約束。つまり、今夜の公演は100個目の点となり、すでに線となって伸び始めたということだ。
最後の「ひまわりのRapsody」を終えた時、時刻は22時を回り、開演から5時間が経っていた。記念すべき100回目の公演ということで、その盛りだくさんな演出も素晴らしかったが、個人的な一番の感想はリュ・シウォンがより身近に感じられたこと。前述のパク・ヨンハへの想いを綴った歌詞の話だったり、まだ幼い愛娘の話、この世で一番立派で模範的なパパになるという目標ができた話などを、日本語と韓国語を交えながら自分の想いを語る姿は、ひとりの人間としての“リュ・シウォン”を強く感じさせた。そういう意味でも、単に“祝100公演”ということだけでなく、その100公演までの軌跡や、“リュ・シウォン”というアーティストの人間性が垣間見れた濃厚で濃密な時間だったし、シウォンにとっても意味深いコンサートとなったに違いない。
なお、今回のツアーの模様は、3月にライヴDVDとしてリリースされる予定とのことだ。
撮影:©アービング/取材:石田博嗣
■PLAY LIST■
1. 悲しきJoker 2. Flash x Back 3. Victory 4. Precious Love 5. 愛する時間 6. Christmas for you 7. GLORY DAYS 8. ネアネ ニガ イッソ 9. JUMP 10. 麗~ULALA 11. 逢えない夜に見えた想い 12. Here comes Good-bye 13. ウリ マンナン クジャリエ 14. 今あなたに伝えたい ~メドレー~15. 愛したい君を愛したい 16. 湾岸BEAM 17. carry on 18. SOMEDAY 19. BABYLON 20. Call my name!! 21. 女夢-MEMU- 22. 愛の苑
<ENCORE1>1. 願い星 2. どんな時も 3. Universal Rhythm
<ENCORE2>1. 約束(韓国語) 2. 秋桜 3. 桜 4. ひまわりのRapsody