ニューデリー南郊外約15kmに位置するインド最古のイスラーム遺跡群
クトゥブ・ミナール(Qutub Minar)
高さが72.5mあり、世界で最も高いミナレット
地震や落雷などで先端が崩れた後に修復してあり、当初は100mほどの高さがあったという。直径は、基底部14.3mに対して先端部2.75mであり、文字どおりの尖塔である。内部には378段の階段があり、以前は先端部まで上ることができた。
1192年、後に奴隷王朝を打ち立てるクトゥブ・ウッディーン・アイバクが、北インドを制圧した記念に建立したのがクトゥブ・ミナールです。本来は礼拝の時を知らせるためのものですが、国内のヒンドゥー教徒たちに対するイスラームの勢力誇示という意味合いが強かったようです。見上げるクトゥブ・ミナールの高さは約72.5m。5層からなる塔の壁には、コーランの章句やアラベスクが刻まれ、辺りを払うほどの気品と威厳を漂わせています。
その傍らに立つのが、クワットゥル・イスラーム・モスク。破壊したヒンドゥー寺院の石材を再利用したため、偶像崇拝を認めないイスラームにありながら、回廊の列柱に女神像が残るという不思議。赤砂岩の塔やモスクは夕陽を浴びてさらに美しく輝きます。
モスクの中庭にそびえるチャンドラヴァルマンの鉄柱。
4世紀に鍛造された高さ約7.2mの鉄柱ですが、雨ざらしにもかかわらずほとんど錆びていないのは、100%に近い高い純度の成せる業。柱を背に腕をまわして、両手が組めたら幸せになれるという言い伝えも。現在は柵があるため、直接触ることはできません。
回廊
また、均整のとれた美しい門アライ・ダルワーザ、壁を覆うレリーフ彫刻が見事なイレトゥミシュ廟、未完成のアラーイ・ミナールなど、見どころが目白押しです.
参考:
ニューデリーの歴史・遺跡の背景について→こちらに分かり易く書かれている。
クトゥブミナール地図:→Google Map、
同衛星写真→こちら
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