こんにちは
爽やかに暑い日です(^-^)
「歩いても歩いても」、新鮮なとうもろこしとの出会いがきっかけで
再び見ました。
見る度に新しい発見があります。台詞に動きにセットに小道具に街並みに・・・。
Amazonのレビューを読んで、そうそうその通り、上手に表現してはるなぁ。
「ひとつには自分の両親と姉一家を通して、またひとつには妻と妻の連れ子を通して経験する、
他人ではない家族だからこそ味わねばならない心理の機微。
ユーモアとペーソス、時には残酷。この機微がもたらす主人公の心の揺れは、
喜怒哀楽という感情とはまた別の次元で我々の心を揺らす。」(さいのじ氏)
「向田邦子ドラマとも共通するテイストがある」(ざりがに氏)
監督の是枝裕和氏は確かに向田邦子氏を強く意識されています。
2013年9月4日放送 「クローズアップ現代」
”33年目の向田邦子ーなぜ惹かれるのか”
と題してさまざまな立場、関係のあった人たちの言葉を拾っていました。
是枝監督 「向田さんの作品には、そこまで単純な”家族至上主義”みたいなものとは違う・・・。
家族同士でも謎は抱えているし、闇は抱えているし。
決して家族だから理解しあえるというような、信仰に基づかないリアルな描写がある。」
このインタビューの後、「そして父になる」のワンシーンが流れます。
~息子を取り違えられた夫婦を主人公に、家族の葛藤を描いています。
是枝さんは、東日本大震災後に広がった家族にまつわる価値観と、
向田の作品とは相反するものだと感じています~
是枝監督「何が嫌だったかと言うと、なんか最後は家族だよねっていう感じの絆の
言われ方、使われ方が結構多かった気がして、震災のあとって。
なんかその・・・本来的に言うと、人と人がつながっていくのって、血縁を超えて
つながっていくほうが豊かになると思っているし・・・。」
~ステレオタイプの家族像が、もてはやされる時代。
是枝さんは、それだからこそ、向田作品に触れたくなるといいます。~
「向田さんが描いた、家族が一番面倒くさくて、やっかいで、隠し事が言えない相手であり、
でも一緒に暮らしているという描写の方が、逆にほっとする。そういうところに惹かれる。」
20代の頃、結構むさぼるように読んだ向田作品を再び読み直したくなりました。
ご訪問ありがとうございました。 ごきげんよう
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