門の脇にオレンジ色のグラジオラスの花が咲きました。又実家の母の命日が来るのだなと思いました。
2004年(平成16年)6月29日実家の母が亡くなり、その前日の午後、数えきれないほどたくさんのカラスが飛んできて、ウチの前に下りたのです。どこにこれだけのカラスがいたのだろう。
まだバラをやっていた時だったので、すぐに片づけて母の病院に車を走らせました。主人が言うには私が出かけた後、そのたくさんのカラスはいっせいに病院の方角に飛び立っていったそうです。
認知症になっていた母は、話ができたわけでもありませんが、しっかりと目を見開いて私をみていました。
その夜の1時過ぎに兄から電話があり、病院にかけつけました。夜勤の看護師さんが見回りに行ったときは、すでになくなっていましたが、先生は家族が来た時間を亡くなった時間にしましょうと言っていました。
病院からの帰りにコンビニで弁当を買い、朝早めに弁当を食べて実家にいきました。家を出るとき門の脇に、オレンジ色のグラジオラスがいっぱい咲いていました。
主人が「私の実家の玄関に飾ろうか」とウチからハサミを持ってきて、グラジオラスを実家にもっていきました。
親戚の人たちが集まり、私と主人とで病院に母を迎えに行くよう兄に頼まれたのでいくと、私の親友が勤めている病院なので親友の彼女が「私も一緒に送っていくね」といってくれました。
ウチに着くと親戚の人たちが「婦長さんも、送ってきてくれて」と言ったので、何度も病院に行っていたのに知らずにいた私は「えっ!あんた婦長さんだったの」と、ビックリしました。
今年は兄も亡くなり、グラジオラスを見て、母の亡くなった時のことを思い出してしまいました。