新解釈・北風と太陽 みさこりん

旅人のコートを脱がすのは、北風の冷たさではなく、太陽の温かさ。人を動かそうと思ったら、圧力をかけるだけではダメ。温かいココロで接すればいい。「北風と太陽」にはそういう教訓が含まれているもんだと思っていたのですが、最近「なんか違うな」と感じるのです。

北風は『それしか方法を知らない』のです。
北風に生まれた故に、旅人に太陽の温かさをもって接することはできないのです。誉めておだててひとを動かすなんて、器用なことはできなかったんです。

「優しさ」と「厳しさ」というのは、１人の人間が持ち合わせていますが、これを北風と太陽に例えるからややこしい。

人間なら、努力でかわれる部分もあるでしょうが、やっぱりその人の性格でどうしてもかわらないものもある。

北風の冷たさ・太陽のあたたかさは選べるものではありません。
「そいつは、そのやり方しか知らない」ということなのですよ。